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国産リモートデスクトップ「Brynhildr 3.3.0」、[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーの送信に対応

IPアドレスやSIDで接続を制限する機能も

高速リモートデスクトップソフト「Brynhildr」

 高速リモートデスクトップソフト「Brynhildr Free」の最新版v3.3.0が、12月8日に公開された。1日1回の広告表示があるフリーソフトで現在、公式サイト「vritra.remotedesktop.jp」や窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

 「Brynhildr」(ブリュンヒルデ)は、他のWindowsデバイスを手元のPCで閲覧・遠隔操作するためのツール。画面や音声の転送以外にも暗号化通信、パスワード認証、マルチモニター機能、クリップボード共有機能(テキストのみ)、ファイル転送、Webブラウザーからのアクセス、ゲームパッド対応といった機能を備える。国産の安心感も魅力の一つだ。対応OSはWindows 10/11。Webブラウザー接続は「Microsoft Edge」、「Google Chrome」、「Firefox」などで利用できる。

 本バージョンの目玉は、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの送信に対応したこと。有償版の「Brynhildr Pro」には13年以上前から実装されていたようだが、今回、無償版でも利用できるようになった。OSへログインする際に[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの押し下げが必要な場合に役立つ。

 なお、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーの送信機能を利用する際は「Brynhildr」をWindows サービスとして起動し、セキュリティポリシーを変更する必要がある点には注意したい。

 また、クライアントモードのメニューに「Keyboard Peast」が追加された。これはクリップボードに格納されている文字列をキーコードに変換・送信することでサーバー側へ貼り付ける機能。通常の貼り付けがサポートされていないOSログイン画面のパスワード入力ボックスなどにもテキストを貼り付けられるようになる。

 ただし、全角文字は貼り付けられない点には注意したい。サーバー側へ貼り付け(送信)できるのはキーコードが割り当てられた英数字、記号のみだ。

 それ以外にも、本バージョンでは以下の機能が追加された。

  • IPアドレス接続制限:サーバー側の設定ファイル「brynhildr.ini」に接続を許可するIPアドレスを指定できる(100個まで、ワイルドカードが使用可能)
  • SID接続制限機能:サーバー側の設定ファイル「brynhildr.ini」に接続を許可するSIDを指定できる(100個まで、Webブラウザー接続では機能しない点には注意)。SIDは「Brynhildr」に割り当てられる識別子で、起動時のダイアログなどで確認できる
  • クライアントモードのFPS設定で「5」と「75」が選べるように
  • そのほかにも多くの軽微な修正

ソフトウェア情報

「Brynhildr」
【著作権者】
(株)ランスロット
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(広告付き)
【バージョン】
3.3.0(25/12/08)