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「Google Chrome 144」安定版が公開 ~「プライバシー サンドボックス」の削除を開始
「AI モード」統合の強化なども。脆弱性も多数修正
2026年1月14日 13:23
米Googleは1月13日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows/Mac環境にはv144.0.7559.59/60が、Linux環境にはv144.0.7559.59が順次展開される。
前バージョンの「Chrome 143」では「AI モード」が統合され、新規タブページやアドレスバーから直接「Google 検索」の「AI モード」へアクセスできるようになったが、「Chrome 144」ではこれに加え、マルチタブコンテキスト機能の展開が開始される。
マルチタブコンテキストとは、現在閲覧しているタブだけでなく、他の開いているタブの内容もAIと共有して質問したり、比較したり、要約したり、情報を効率的に見つけたりできるようにする機能。Windows/Mac版で提供され、「AI モード」だけでなく「Google レンズ」でも利用できるようだ。
セキュリティ関連では、社内で管理された「Chrome」を対象に、Windows版で設定の改竄保護が導入される。悪意あるアプリが勝手に「Chrome」の設定を変更すると、それを自動で既定値に戻す機能はすでに一般ユーザーへ提供されているが、エンタープライズ環境とは互換性がなく、誤ってリセットされる恐れがあるため、これまで利用できなかった。「Chrome 144」では暗号化による安全なシステムが新たに導入されており、その制限が解消された。セキュリティを低下させたり、検索ハイジャックをたくらむアプリがあっても、それらからユーザーを保護できる。
開発者向けとしては、「geolocation」要素の導入などが目玉となる。このHTML要素は、Webサイトの権限を管理する汎用の「permission」要素を発展させたもので、位置情報へのアクセスを専門に扱う。機能を特化させることで「permission」要素よりも扱いやすくなっているとのことで、新しいWeb標準を議論するWICGでは、カメラやマイクへのアクセスを管理する「usermedia」要素の導入なども検討しているとのこと。
そのほかにも、ユーザーの目に見えるネットワーク接続遅延を削減するためのアルゴリズム「Happy Eyeballs V3」への対応、簡略化された新規タブページの展開、リモートデバッグサーバーを許可する「chrome://inspect」ページオプションの導入(これまでは起動オプションが必要だった)などが行われた。
また、本バージョンでは「プライバシー サンドボックス」関連の技術が非推奨化される。「Chrome 150」までに廃止される計画だ。
セキュリティ修正
脆弱性の修正は、計10件。深刻度は最大で「High」と評価されているが、今のところ悪用は確認されていないようだ。
- CVE-2026-0899:Out of bounds memory access in V8(High)
- CVE-2026-0900:Inappropriate implementation in V8(High)
- CVE-2026-0901:Inappropriate implementation in Blink(High)
- CVE-2026-0902:Inappropriate implementation in V8(Medium)
- CVE-2026-0903:Insufficient validation of untrusted input in Downloads(Medium)
- CVE-2026-0904:Incorrect security UI in Digital Credentials(Medium)
- CVE-2026-0905:Insufficient policy enforcement in Network(Medium)
- CVE-2026-0906:Incorrect security UI(Low)
- CVE-2026-0907:Incorrect security UI in Split View(Low)
- CVE-2026-0908:Use after free in ANGLE(Low)
デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、Windows 10/11に対応している。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデート可能。アップデートを完全に適用するには、「Google Chrome」の再起動が必要だ。



















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