レビュー

別デバイスから手軽にスクショを撮影できるツール ~Windows/Mac/iOS/Android対応

ペアリングするだけの簡単操作、クラウド要らずの「Screenshot Remote」

るNTWind Softwareの新作「Screenshot Remote」

 「Screenshot Remote」は、「WinCam」「Alt-Tab Terminator」など、多くのWindowsアプリを開発しているNTWind Softwareの新作。クロスプラットフォーム、クロスデバイスでシームレスにスクリーンショットを遠隔取得できるようにした意欲作だ。

 本アプリは以下のプラットフォームに対応しており、無償でダウンロード可能。

  • Windows:64bitのみ。Windows 7からWindows 11をサポート
  • Mac/iOS:macOS 11.0以降、iOS/iPadOS 12.0以降
  • Android:Android 6.0以降

 利用する前に、それぞれの環境へあらかじめ「Screenshot Remote」をインストールしておく。アプリのデザインは基本的にデスクトップ・モバイル共通。タブが左にあるか、下にあるかの違いなので、違和感なく使えるはずだろう。

アプリのデザインはデスクトップ(左)・モバイル(右)共通。タブの配置が異なる程度だ

 リモート撮影を行うには、まずローカルネットワーク(LAN/Wi-Fi)経由でデバイス同士をペアリングさせる。ペアリング(デバイスの追加)はどちらから行ってもよい。送信先デバイスで承認を許可すれば、ペアリングは完了だ。

ローカルネットワーク(LAN/Wi-Fi)経由でデバイス同士をペアリング。Windows版はインストーラーがファイヤーウォールの設定までしてくれるため、リモートデバイスが自動で発見される
送信先デバイスで承認を許可すれば、ペアリングは完了

 ペアリングが完了したら、アプリの[キャプチャ]画面でリモート撮影を行いたいデバイスを選択する。すると一呼吸おいてスクリーンショットが取得され、手元のデバイスで編集・共有・削除が行えるようになる。保存した画像は、[キャラリー]画面にストックされる仕組みだ。ちなみに、編集は拡大・縮小、切り取り、傾きの補正など、ごく基本的なものをサポートしている。

PCからMacのスクリーンショットを撮影
iPhoneからPCのスクリーンショットを撮影。残念ながらセキュリティ上の理由で、逆はサポートされていない
[キャラリー]画面

 残念ながらセキュリティ上の制約でPC/Macからスマホのスクリーンショットを取得することはできないが、PCとMacの間でスクリーンショットをリモート取得したり、スマホからPC/Macをリモート撮影することは可能。スクリーンショットをデバイス間でやり取りするにはクラウドサービスなどを用いるのが一般的だが、本作であればデバイスが1対1で接続されたうえ暗号化されるため、第三者にスクリーンショットを預けずに済む。

 また、一度ペアリングしてしまえば、共有のために自分宛てのメールへスクリーンショットを添付したり、Bluetoothでファイルを送信する手間がないのもメリット。リモート撮影すればすぐ、手元のデバイスにスクリーンショットが保存されるのは簡単でよい。

ソフトウェア情報

「Screenshot Remote」
【著作権者】
NTWind Software
【対応OS】
Windows/Mac/iOS/Android
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.2(24/07/01)