Blender ウォッチング
無料の「Blender」でプロ生ちゃんの3Dモデルに別途用意したアクセサリーを追加してあげよう!
2021年10月29日 11:00
本連載では、無料の高機能3Dモデリングツール「Blender」の使い方や関連情報を幅広くお伝えします。
モデリング、面倒ですよね(前回の記事をいきなり全否定)。
ネットには完成したモデルを「アセット」(ここでは「データ」の意味で使用)としてダウンロードできるサイトが多数あります。
今回はそんなアセットを現存のVRMモデルの一部として利用する方法と、その注意点などについて解説していきます。
作業ファイルと「Blender」について
今回は講座のサンプルファイルが二つあります。
キャラクターモデルについて
上の画像でおわかりだと思いますが、今回からプロ生ちゃんこと「暮井 慧」をサンプルファイルに使用されていただくことになりました!
許諾をいただいたPronama LLC様、VRMモデルを公開されている120様に感謝いたします。なお、サンプルファイルは120様のVRMモデルを.blendファイル化した物に少し手を入れており、公式の.blendファイルとは若干差異があります。
使用条件についてはこちらをご覧ください。
アセットモデルについて
花のアクセサリのアセットとして追加で読み込む.blendファイルです。
なお、「Blender」のバージョンは前回同様「Blender 2.93LTS」を使用します。
モデルデータ形式の種類
モデルの「アセット」(ここではデータの意味)にはほぼ形状のみの「Obj形式」のファイルや、UVや親子関係なども扱える「FBX形式」のファイルなどがあり、これらは以前に行ったように[インポート]メニューから利用できます。
しかし、これらはBlender本来の形式ではないため、後で編集が必要になったり、データの欠損やファイル自体の読み込み失敗などの問題が発生することもあります。
よって今回は、少なくともBlender上での読み込みが保証されている「blend形式」ファイルの利用について解説します。
モデルアセットのアペンド
まずは上で配布している「サンプルキャラクターモデル」のblendファイルを開いておいてください。
ここに「アセット」の「blend」ファイルを追加するのですが、普通に開いてしまうと、現在開いているキャラクターモデルのファイルが閉じる羽目になります。そこで「アペンド」機能を使用します。
まず、画面左上あたりにある、[ファイル]メニューから、[アペンド...]コマンドを実行します。
ファイルを選択する[ファイルブラウザー](ファイル選択ダイアログ)が開きますので、まずは対象ファイルとなる「MargaletBarrette.blend」をダブルクリックします。
アペンドするデータタイプの選択
ファイルをダブルクリックすると、blendファイルに入っているデータが、タイプごとにフォルダーとして表示されます。
通常は「オブジェクト」単位で利用することが多いので(※)、[Object]をダブルクリックし、その中から、このアセット用のオブジェクトを選択します。
※ファイルによっては、「コレクション(Collection)」というグルーピング専用のデータで、必要なアセットがまとめられていることもあります。
終わりに
今回はここまでです。次はこのアセットをVRMモデルとともに出力できるようにします。