Blender ウォッチング
素敵なビーチリゾート「Waterial」の海を自分好みにカスタマイズ! 色や泡の量を変える方法
2022年5月6日 07:50
本連載では、無料の高機能3Dモデリングツール「Blender」の使い方や関連情報を幅広くお伝えします。
「海」のマテリアルノードとカスタマイズ
「waterial_b280_PACKED.blend」ではデフォルトで「Ocean」オブジェクトが選択されており、三分割された画面レイアウトの右端の[シェーダーエディター]内で「マテリアル」の内容が確認できます。
この[シェーダーエディター]の画面を[Ctrl]+スペースキーで最大化表示してみます(元に戻すには再び同じキーを押すか、ヘッダーの「戻る」をクリック)。
「7_Waterial_mgn」ノードとパラメーター
中心の「7_Waterial_mgn」というノードが本体で、このノードの右には各パラメーターの説明がフレームノードを使用して作成されています。
しかし、これらは当然英文で書かれており、さらに一部のパラメーターの説明の位置がずれていたり、情報が更新されていない物もありましたので、日本語訳で書き直した物を用意しました。さすがにblendファイルの配布はできませんので、拡大画像を見てください。
とはいえ、多くのパラメーターはすでに自然に見えるように設定してありますので、下手に触ると不自然になってしまいます。
例えば、このノードの一番上にある[Bule = 0, Azure = 1]のパラメーターで水の色を変更できますが、デフォルトの「0.3」が一番バランスいいように思えます(下図)。もし参照できる画像があるなら、それを見ながら色々試してみるのもいいかもしれません。
波打ち際のマテリアルノードとカスタマイズ
波打ち際のアニメーションは「Shoreline」オブジェクトで行われています。実際に波打ち際が動くことはなく、筒状になった表面を白い「泡」がぐるりと移動することで表現しています。
ちなみにBlender 3.0以降ではCyclesレンダーの応答性の改善により、このファイルのビューでのアニメーション確認は低画質ながら、「Eevee」より「Cycles」の方が高速に確認できます。
ただしレンダリングはEeveeの方がコースティクスなどがない代わりに高速です。前回も書きましたが、このファイルをEeveeでレンダリングする時はアウトライナー内で「EeveeSun」コレクションと、その「レンダー」での表示を有効にしてください。
泡のアニメーションと表示のカスタマイズ
泡の生成とアニメーションは「Shoreline」オブジェクトで使用されているマテリアルのノードツリー内の「7G_Water_Shoreline_mgn」ノードが制御しています。
アニメーション速度の変更
アニメーションスピードは、そのまま「Animation Speed」で行うことができます。デフォルト値は「1.0」です。大きくすると速くなります。
Boatの波について
「Empty_BoatWake」という三角錐のエンプティオブジェクトは、「Ocean」オブジェクトと交差する水面に、その位置と方向に従い波紋を発生します。
デフォルトではアニメーションが付いていないため、必要に応じてキーフレームを追加しないといけません。
終わりに
今回は海のマテリアルの解説とカスタマイズについて解説しました。すべては解説できませんでしたが、この記事が皆さんの役に立つことがあれば幸いです。それでは。