Blender ウォッチング
「Blender」でゼロからのキャラクターモデリング! まずはカクカクの人型を作ろう!
2023年2月3日 15:19
本連載では、無料の高機能3Dモデリングツール「Blender」の使い方や関連情報を幅広くお伝えします。
今回はいつもと趣を変え、ポーズを取ることができる、簡単な人形のモデリングを行ってみます。
最初の準備
作業の前に少し準備をします。
なお、本記事では「Blender 3.4.1」を利用しています。
- 「Blender」を起動し、[モデリング]タブをクリックして「モデリング」ワークスペースに切り替え、3Dビューポート左上のプルダウンリストが[編集モード]になっているのを確認します。
- 全頂点が選択中であることを確認したら、右クリックメニューの[頂点をマージ]-[中心に]ですべての頂点を1つにまとめます。
- 3Dビューポート右上の[透過表示を切り替え]アイコンをクリックし、透過表示をONにします。
- 同じく右上の「ナビゲーションギズモ」の暗い緑の円をクリックし、「フロントビュー」にします。
モディファイアーの追加
次にモデリングの手間を減らし、後述の「アーマチュア」による変形を準備するため、「モディファイアー」を追加します。
画面右側の「プロパティエディター」を見ると、[モディファイアー]プロパティ(スパナ型アイコンのタブ)になっているので、[モディファイアーを追加]から次の2つのモディファイアーを番号順に追加します。
- [ミラー]モディファイアー
- [スキン]モディファイアー
[ミラー]モディファイアーは、形状を反転コピーします。左右対称の形状を作成する時に必須です。
[スキン]モディファイアーは、辺による「骨組み」の形状に肉付けし、さらに変形用の「アーマチュア」も作成してくれます。こちらは場合によって使い分けます。
形状の編集
それでは、形状を編集していきます。上記のように[スキン]モディファイアーにより、肉付けされる骨組みを作成します。
各部位の押し出し
左側の「ツールバー」の[押し出し]ツールをクリックします。
下図のように、中央に白い円が表示され、棒のようなハンドルが表示されているはずです(なお、今回はこのハンドルは使いません)。もし表示されていない場合は、中央の「頂点」を左クリックで選択してください。
ここから[押し出し]ツールを使って「人型」を作っていきます。
- [Ctrl]キーを押しながら「白い円」内(黄色の円ではないことに注意)を上にドラッグします。
- 再び最初の頂点を左クリックして選択し、同様に[Ctrl]キーを押しながら「白い円」を「右」にドラッグし、リリースしたらもう一度ドラッグします。
- 同様に最初の頂点を左クリックして選択し、今度は「下」「右下」「下」と連続して押し出します。
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腕と脚の細分化
最後に、腕と脚を分割し、それぞれに「関節」となる頂点を増やします。
- 3Dビューポート左上から[辺選択モード]にします。
- 「腕」となる辺(右上)を左クリックして選択後、「脚」の辺(右下)を[Shift]キー+左クリックで選択します。
- 右クリックメニューの一番上の[細分化]で分割します。
再び3Dビューポート左上から[頂点選択モード]に変更します。辺が分割され、間に頂点ができていれば成功です。
最後に[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]でファイルを保存しておきましょう。
終わりに
今回は初回ということでここまでです。次回はもう少し作業が増える予定です。
ではまた。