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「穴」を操作し、あらゆるものを奈落の底へ引きずり込むアクションパズル「Donut County」
999フィートの地下に落とされた街の人々の運命やいかに?
2021年12月3日 10:58
今回紹介するのは、穴を操作する異色のアクションパズルゲーム「Donut County」(ドーナツカウンティ)。プレイヤーは地面に空いた穴を動かし、置いてあるものをどんどん穴に落としていく。
操作に使うのはマウスのみ。地面に空いた穴はマウスカーソルに追従して動くので、穴に落とせそうな大きさのものの下に穴を動かして、ものを落としていく。穴にものを落とすたびに穴のサイズが広がり、徐々により大きなものを落とせるようになる。フィールド上にあるものをあらかた落とすとステージクリアとなり、次のステージへと進んでいく。
ゲームとしてはひたすらこの繰り返しというシンプルな仕組みながら、途中からパズル的な要素が出てくる。焚き火を落として他のものに火をつけたり、落としたものを再び上に吹き上げたりして、フィールドにある仕掛けを解いていく必要がある。
最初はただ穴を動かしてものを落とすだけの単調なゲームかと思いきや、進めていくとだんだんと仕掛けが難しくなっていく。ただゲームオーバーになるような要素はなく、マイペースにじっくりと遊んで構わない。
基本的なルールが単純で、大した説明やチュートリアルもないままゲームが進んでいく。穴にものを落としていくだけでも楽しくはあるのだが、遊んでいるうちにプレイヤーには1つの疑問が浮かぶだろう。「そもそもこの穴は何なのか?」と。
穴に落ちた先には、999フィート下の広い空間がある。そこには街から落とされたと思しき人たちが集まり、話をし始める。落ちる前に何をしていたのかをそれぞれが語ると、その時の回想シーンのようにアクションゲームパートへと移っていく。
ステージの合間に毎度挟まれる会話パートを見ていくことで、徐々に状況が把握できていく。穴はBKという名のアライグマが手に入れたアプリによって生まれたもので、本人は街中のゴミを綺麗に片付けているつもりらしい。
もちろん他の住人にはいい迷惑なのだが、住人達はBKに負けず劣らずクセが強く、一向に話が進まない。主人公的存在の少女Miraが状況を打破しようとするも、話はいつも脱線しっぱなし。いつになったら地上に戻る話をするのだろうかと思うのだが、この会話のセンスがいい感じにクレイジーで飽きさせない。
4世代くらい前のゲーム機を思わせるカクカクしたトゥーンレンダリングの映像もコミカルでかわいらしく、珍妙なゲームをふわっとした感触で受け止めてくれている。ゲーム自体は子供でも遊べるライトな内容ながら、ストーリーのテイストを楽しめるのはもうちょっと大人かな、というギャップがあるのもまた面白い。トータルで見て「変なゲームだけど、なぜか面白い」という不思議な印象を与えてくれる作品だ。
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