でんこと旅するメタバースの世界
まさかの事態! バーチャルキャストの偉い方直々に「MIKU LAND」を案内していただいた話
初音ミクさんとの2ショット写真も撮れた!
2023年6月29日 10:00
こんにちは、でんこです。今日は「バーチャルキャスト」というプラットフォームを取り上げます。実はこの連載において、これまで「バーチャルキャスト」を取り上げたことがありませんでした。(言い訳のように聞こえるかもしれませんが、決して忘れていたというわけではありませんよ!)
今回のきっかけは、4月に掲載した下記の記事です。「せっかくの連休だしメタバースに飛び込んでみよう」をテーマに、記事では「VRChat」、「cluster」、「NeosVR」の3つのプラットフォームの始め方を取り上げたのですが……、
記事の公開から少し経ったあるとき、私のTwitter宛にDMが届きました。送り主はみゅみゅ様(@miyumiyuna5)、なんとバーチャルキャスト社の取締役CVO・山口直樹さんからです! 気になるその内容は「バーチャルキャストでも『MIKU LAND』というイベントをやっているので、よろしければ遊びに来てください!」という内容でした。
しかも、みゅみゅ様が直々にご案内してくださるとのことで、こんなにありがたいチャンスはないと思い、私のフレンドも誘って遊びに行ってきました!
というわけで、今回は「バーチャルキャストとは何か」をおさらいしつつ、同プラットフォームで開催された「MIKU LANDを楽しんできた」というお話をさせてください。
「バーチャルキャスト」でチェキを撮り、ショーを見て、バーチャルで接客されてみる
今回取り上げる「バーチャルキャスト」は日本発のメタバースプラットフォームです。(実は窓の杜ライブラリにも収録されていたりします)
「バーチャルキャスト」では、バーチャル空間の中で他の住人とコミュニケーションがとれるのはもちろんですが、「バーチャル空間からの配信」にも最適化されています。私自身が配信したことはないのですが、実際に「バーチャルキャスト」からVR配信をしている生放送を見たことはあります。バーチャル空間内に存在しているアイテムを使ったり、視聴者からのコメントが3Dになって降ってきたりと、そんなユニークな表現にはとてもインパクトがありました。
仮にそういった遊び方を「バーチャルキャスト」の“日常”と表現するならば、「MIKU LAND」は特別な日、言い換えると“晴れの舞台”のようなイメージでしょうか。メタバース空間で多数のイベントを手がけるGugenkaが総合プロデュースとワールド制作を担当した「MIKU LAND」は、お祭りのような感覚で楽しめる空間になっており、そこでは本当にいろんな体験をさせていただきました。
案内された当日はコースターに乗ってワールド全体を回ったあと、バーチャルキャスト内に表現された「チェキ」で写真を撮ったり、ショーを見たり。現実世界で行われるショーイベントのような楽しさが体験できました。
案内していただいた内容はどれも楽しかったです。個人的には「バーチャル接客」と「ミクさんとのグリーティング」がとても楽しく印象的でした。
バーチャル接客とは「MIKU LAND」の中で店員さんとお話ししながら買い物ができるコンテンツです。「MIKU LAND」の中のグッズコーナーでは、アクセサリーやお土産が販売されており、店員さんに「このアクセサリーが似合いそうですね」と試着させていただいたり、お土産では「こんな仕組みがあるんですよー」と解説をしていただきました。現実世界で接客していただくのと変わらない体験ができ、とても楽しかったです。
ちなみにバーチャルキャストでは、メタバース空間の中でグッズを購入することができます(あくまでバーチャルなものですが、0円で入手できるものもあります)。もちろんここで購入したアイテムは「MIKU LAND」が終わった後もバーチャルキャスト内で使用できます。接客してもらって、グッズを購入して、終わった後もそのグッズで遊んだり、身につけたりして、余韻に浸ることができるというのは「バーチャルキャスト」ならではの珍しい体験です。
また、初音ミクさんとのグリーティングも思い出深いコンテンツでした。
このグリーティングではミクさんと一緒に写真が撮れます。サプライズで会場の広場に現れたミクさんと、スタッフさんはテキパキと写真撮影会の準備を始めます。整列用のポールを設置したり、「ここに並んでください」という看板も置かれました。なんだか、このあたりは現実世界と変わらない印象ですね。
すると、列に並んで参加者のみんなが順番に写真を撮っていきます。そして迎えた私の番。どんなポーズで撮影するかのリクエストをして、スタッフさんに写真を撮っていただきました(その写真が記事冒頭のものになります)。
現実世界では自分の写真を撮るのは好きではありませんが、バーチャルでは別です。自分のいろんな思いがこもったアバターで写真を撮ることは、メタバースの醍醐味でもあります。その撮った写真は持ち帰ったり、バーチャルキャストの中で他の住人に見せることもできます。私のメタバースライフの中でトップクラスに楽しいと言えるコンテンツだと感じました。
リアルじゃないけどリアルなエンタメを体験
今回は「MIKU LAND」というイベントのみを体験させていただきました。なので、「バーチャルキャスト」が持つ魅力の一端にしか触れられなかったとも言えるかもしれません。ただ、それでも間違いなく「バーチャルキャスト」ならではのユニークな時間を過ごすことができました。
「バーチャルキャスト」の魅力はたくさんあります。その中で私が特に魅力だと感じたのは、バーチャル空間の中でグッズを買って、持ち帰って、あとでそれを使って遊ぶことができる点です。おしゃれをするためのグッズもそうですし、中で遊べるおもちゃ的なグッズもそうです。これらを使うことでバーチャルキャストの中でのコミュニケーションが膨らみ、遊びもより楽しくなります。
また、これは「バーチャルキャスト」固有というよりは、メタバース全体における話かもしれませんが、「バーチャル接客」にも大きな魅力を感じました。これまでも連載で何度かお伝えしている通り、メタバース空間で暮らす時間は現実世界で暮らすのと変わらない部分がたくさんあります。その点もメタバース自体の面白い特徴ではありますが、メタバースの中で買い物ができる、そして接客という仕事ができることも、当然と言われれば当然でしょう。皆さんはどう感じますか?
バーチャル空間で友達とコミュニケーションをとり、そこから生配信をする。そして時々行われるイベントで特別な時間を共有する。それが「バーチャルキャスト」の日常であり、楽しさなのでしょう。
いまメタバースプラットフォームはさまざまなものがあります。メインに使うプラットフォームが“自分の暮らす街”で、別のプラットフォームは“観光先”のような使い方にどうしてもなります。異なるメタバースの間を観光することで、日常とは違う新しくて刺激的な体験、楽しくてユニークな体験ができるなと改めて感じました。自分の暮らすメタバースから一歩踏み出して、もっともっといろんな世界を見てみるのも面白いものですね。
そこで、ぜひ「自分のイベントを取り上げて欲しい」「面白いワールドがある」などありましたら、お気軽にご連絡ください。大変恐縮ですが、私も追い切れていない情報がたくさんあります。皆さんと一緒にもっともっとこのメタバース世界を楽しんでいきたいと思っていますので。
著者プロフィール:でんこ
バーチャルに活動の場を移したゲームライター。得意分野はビデオゲーム全般だが、最近はメタバースへの関心が強い。
ライターとしてさまざまなメディアで執筆する一方、メタバース内ではラジオパーソナリティや、DJなどの活動を通して、メタバースの魅力を多くの人に伝えるべく活動中。
・著者Webサイト:https://note.com/denpa_is_crazy/