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【Copilot for Microsoft 365】思い付きを最速で企画書に! イメージを伝えて高速生成

Copilotの回答はWordに直接入力される

 以前の記事で、WordのCopilotを使って、企画書の下書きをしてもらう方法を紹介しました。見出しを指定するだけで、それなりに整った文章が生成されます。

以前の記事の手順で、Copilotが生成した文章の例

 続きは手動で編集しても構いませんが、どうせならCopilotに助けてもらって省力化したいですよね。WordのCopilotはファイルに直接書き込んでくれるので、Webブラウザーで動作するAIサービスのようにコピペの手間も省けます。今回は、Copilotを使って、作成途中の文書の続きを整える方法を紹介したいと思います。

箇条書きを表形式に整える

 入力済みのテキストを手作業で表形式に整える場合、[挿入]タブから[表]ボタンをクリックして、行列の数を指定して挿入、コピペのくり返しと、手間がかかりますよね。Copilotに頼んで表形式に整えてもらいましょう。該当の箇所を選択して[Alt]+[I]キーを押します。

表にまとめたい範囲を選択して[Alt]+[I]キーを押す。[表として視覚化]を選択する
生成が開始される
表は挿入されたが、整っていない。画面下部に表示される入力欄に指示を入力する
ここでは「行見出しを追加して、整理してください。」と指示した。[→]をクリックする
行見出しが追加された。列幅を調整すれば使えそうな表になった。[保持する]をクリックする

箇条書きから文章を生成する

 Copilotが生成した箇条書きを文章に変換してみます。ただ、結論から言うと、ある程度整えてから調整してもらったほうがうまくいきます。箇条書きをつなげて文章にする作業が省略できるくらいの心づもりでいましょう。

箇条書きを選択して[Alt]+[I]キーを押す。[プロンプトを書き込みます]を選択する
ここでは「自然な文章に整えてください。その下に箇条書きを並べてください。」と指示した。[生成]をクリックする
文章と箇条書きになったが文章はイマイチ。いったん[保持する]をクリックする
文章の部分だけを選択して[Alt]+[I]キーを押す。[プロンプトを書き込みます]を選択する
ここでは『文章が単調です。「ターゲットユーザーは」から始めないでください。「~の人」を連続するのも止めてください』と指示した。[生成]をクリックする
指示通りではあるが、文章が単調であることに変わりはない。何度か再生成してみたが結果に大きな差はなかった

 今回のサンプルと指示での生成結果はイマイチでした。再生成しても大きな変化はなし。的確なプロンプトを記述して指示することで改善するはずですが、プロンプトの作成に手間取るのなら本末転倒です。諦めて手動で調整しました。

続きの見出しと文章を生成する

 構成の追加をCopilotに頼んでみます。想定できるのは、メリット・デメリット、関連サービスなどでしょうか。指示してみましょう。

新しい段落にカーソルを移動して[Alt]+[I]キーを押す。ここでは「この文書をまとめるにあたって、必要な見出しを考えてください」と指示した。[生成]をクリックする
それらしい見出しが並んだ。[保持する]をクリックする
必要な項目を残して選択した。[Alt]+[I]キーを押して[プロンプトを書き込みます]を選択する
ここでは「この2点を見出しとして追記してください。それぞれの見出しにあう適当な文章を200文字程度で書いてください」と指示した。[生成]をクリックする
見出しと文章が追記された

 WordのCopilotは、特に文章の追記には便利ですね。見出しも考えてもらえるので、取捨選択するだけです。提示されたアイデアから自分自身の気付きにもつながります。また、関連する文章の自動生成もかなり助かります。編集する前提で利用すれば、かなり時短できるでしょう。