使ってわかるCopilot+ PC
第39回
NPU活用の第一歩! AI機能とアプリを集めた「Microsoft Store」の「AI Hub」は使える?
使用はできるが日本語化はまだの模様
2025年4月18日 06:55
AI機能を一元的にまとめた「AI Hub」
Windows 11に標準搭載されている「Microsoft Store」アプリには、AI機能やアプリを集めて紹介している「AI Hub」という画面がある。これは全てのWindows PCで利用できるが、「Copilot+ PC」で開くと全く別の内容になっている。これは2月に発表された「AI Hub」のリニューアルによるものだ。
「Copilot+ PC」をはじめとしたNPU搭載PCで「AI Hub」を開くと、NPUを使用するアプリが表示される。NPU非搭載のPCではデザインが全然違うものになっており、紹介されているアプリの数も少ない(NPUが必要なものは表示しないポリシーと思われる)。
日本では遅れて実装されるとのことだったが、筆者の見た範囲では、3月末ごろには「Copilot+ PC」でリニューアル版が表示されるようになった。ただ英語での表示で、いずれ日本語化されて提供開始という扱いになるのかと思ったのだが、今のところその気配がないのでいったん紹介させていただく。
「Microsoft Store」アプリ内でインストールまで連携
「AI Hub」を利用するには、「Microsoft Store」アプリを起動し、左側にあるタブから[AI Hub]を選択する。ちなみにNPU非搭載のPCで見るとこんな感じ。
「Copilot+ PC」で見ると、画面上に「Copilot+ PC」のロゴが入り、NPUを使用する「Copilot+ PC」専用機能が真っ先に表示されている。さらに画面のボタンをクリックすると、より多くのAIアプリがずらりと表示される。
続いて、チャットボットやクリエイティブ向けなど、カテゴリごとにAIアプリが紹介されている。「ChatGPT」が含まれていることでわかるとおり、紹介されているのはNPUを使用するものばかりではなく、クラウド型のAIサービスも含まれている。
さらに、カテゴリ分けされていないAI対応アプリも並ぶ。無料とされているものもかなり多いが、フル機能を使用するにはサブスクリプションなど追加料金を求められるものも少なくない。特にクラウド型サービスは当然ではあるが。
興味のあるアプリをクリックすると、そのアプリのストアページへ遷移する。また、アイコンにマウスオーバーするだけで簡単な説明が表示され、ストアページに飛ばずにインストールも可能。元々が「Microsoft Store」アプリなので、この連携はとてもスムーズだ。
NPUを使用するものとクラウド型のサービスがごちゃ混ぜ状態で紹介されているのは、筆者としては分けるか区別しやすくしてほしいとは思う。ただ実際の利用シーンを思うと、特にクラウド型かローカル処理かにこだわる意味はあまりない。とにかく最新のAI機能を活用してみたいという場合に、ここを見ればいろいろな発見があるだろう。
1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。
・著者Webサイト:https://ougi.net/