いまさら聞けないWindows 10のTips

第121回

マルウェアだけじゃない! 各種設定をまとめて管理するセキュリティセンター

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれないが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在する。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介する。

いままでバラバラに存在していた機能をCreators Updateで統合した「Windows Defender」

 「セキュリティ対策」と言われても、何をどうしたらいいのかわからない……。そんな人にとって、Creators Updateで進化した「Windows Defender」は心強い機能となることでしょう。

 無料のスパイウェア対策ソフトとして登場した「Windows Defender」ですが、その後、ウイルスも含むマルウェア全般に対応するなど着々と進化し、Creatros Updateではついに統合セキュリティソフトにまで進化しました。

 そうは言っても、市販のセキュリティ対策ソフトに比べると、まだまだ機能は簡易的で、今までWindows 10に搭載されていたファイアウォールやSmart Screen(不正なWebサイトへのアクセスを遮断する機能)、ファミリオプション(子供向けの利用時間制限やWebフィルタ)などを統合した機能となっています。

 より安全になったというよりは、いままでバラバラに存在していた機能を統合し、各機能の状態を把握しやすくしたという印象です。

 とは言え、セキュリティ対策というのは、何か1つ対策をしておけば安心というわけではなく、いろいろな部分に目を配り、“穴”をなくすことが重要と言われています。そういった意味では、今まで見逃しがちだった状態を把握したり、機能を手軽に使えるようなった効果は大きいと言えるでしょう。

通知領域の盾のマークのアイコンを右クリックして[開く]を選択するか、[設定]の[更新とセキュリティ]にある[Windows Defender]から[Windows Defender セキュリティセンターを開きます]をクリックすると起動。
各種セキュリティ機能の状態をまとめて管理できる。マルウェアだけでなく、ドライバーの更新状況やパフォーマンス面の状態もチェックできる