やじうまの杜
次期「Microsoft Edge」の“IE モード”を試してみた
タブのレンダリングエンジンを「Internet Explorer 11」相当の「Trident」に切り替え
2019年7月12日 15:57
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
「Chromium」ベースの次期「Microsoft Edge」には“IE モード”が搭載されるそうですが、いつの間にか利用できるようになっていたので試してみました。「Microsoft Edge Insider」の“Dev”チャンネルの最新版v77.0.211.3で動作を確認しています。
執筆時現在、「Microsoft Edge」の“IE モード”は実験的機能として提供されています。初期状態では無効化されているので、アドレスバーに“edge://flags/”と入力して[Enter]キーを押し、“Enable IE Integration”というフラグ(edge://flags/#edge-internet-explorer-integration)を“IE Mode”へ切り替えましょう。「Microsoft Edge」を再起動すると、[…]-[その他のツール]メニューに[このページを Internet Explorer で表示する]というオプションが現れるはずです。
「Microsoft Edge」を“IE モード”へ切り替えるには、このオプションを有効化します。すると、アドレスバー左端に「Internet Explorer」のアイコンが現れ、開いているタブのレンダリングエンジンが「Internet Explorer 11」相当の「Trident」エンジンに切り替わります。新規タブページ(edge://newtab)のレンダリングがボロボロになっていることからも、ちゃんと「Internet Explorer」に切り替わっていることがわかります(笑)。
Web標準技術への対応度をスコアリングする“HTML5test”でも、“IE モード”の「Microsoft Edge」は「Internet Explorer 11」と認識されました。スコアは“312”で、“Dev”版「Microsoft Edge」や「Google Chrome 75」の“535”に比べるとかなり劣るのがわかります。
一般のユーザーで「Internet Explorer」を常用しているという人はもうあまりいないと思われますが(いませんよね!?)、企業では「Internet Explorer」を前提としたシステムもまだまだ少なくないようです。そういった環境では、わざわざブラウザーを切り替えずに済む“IE モード”はかなり役に立つのではないでしょうか。
そのほかにも、次期「Microsoft Edge」の最新ビルドでは表示言語の日本語化も可能になっています。興味のあるユーザーは是非試してみてください。「Google Chrome」用の拡張機能も利用できますよ!