やじうまの杜
やればできるじゃん! Windows 11に既定ブラウザーを簡単にセットできる機能
3月のプレビューパッチ「KB5011563」で
2022年3月31日 06:55
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
以前、Windows 11で「Microsoft Edge」を押し付けようとする動きがあり、反発の声が広がっていることをお伝えしました。
簡単にまとめると、
- Windows 10では「設定」アプリの[既定のアプリ]セクションにあった便利な画面が削除され、既定のWebブラウザーを変更するのが面倒になった
- 「microsoft-edge://」プロトコルの既定アプリを「Edge」以外にすることができなくなった
という2点が機能後退であり、MicrosoftはユーザーがWebブラウザーを選ぶ権利をもっと尊重すべき、という話でした。
しかし、Microsoftからは反応がなく、このフィードバックは放置されるものと思われたその矢先――この問題の解決が先日リリースされたプレビューパッチ「KB5011563」に含まれていることが発見され、「reddit」で報告されました。
「KB5011563」を適用して「設定」アプリの[アプリ]-[既定のアプリ]画面へ進み、[アプリケーションの規定値を設定する]セクションで「Google Chrome」などのWebブラウザーを選択すると、[(アプリ名)を既定ブラウザーにする]というエリアが追加されています。
[既定値に設定]ボタンを押すと、「.htm」「.html」といったファイルタイプや「http://」「https://」といったプロトコルの既定アプリが、そのWebブラウザーに切り替わりました。
この機能は今のところWebブラウザーでしか利用できないようで、メディアプレイヤーやPDFビューワーの既定を切り替えることはできませんでした。それでも大きな前進というべきでしょう。やればできるじゃん、Microsoft!
ちなみに、2番目の問題――「microsoft-edge://」プロトコルの既定アプリを「Edge」以外にセットできない――に関しても、少し進展があったようです。以前は「microsoft-edge://」プロトコルが検索できなくなっていたのですが、最新のOSではちゃんと検索できるようになっています。しかし、「EdgeDeflector」などのリダイレクトアプリを既定にすることはできませんでした。今後に期待……できるかな?