やじうまの杜

「Twitter」改め「X」のロゴはUnicodeの「U+1D54F」らしい

「黒板文字」や「重ね打ち体」と呼ばれる文字の1つ

 「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

「Twitter」のロゴが「X」に

 「Twitter」が「X」にリブランドされ、Web UI(twitter.com)左上にあった「青い鳥」ロゴも黒い「X」ロゴになってしまいました。それにしても随分シンプルなロゴですね。「青い鳥」ロゴもシンプルでしたが、円弧だけを使って緻密にデザインされているせいか、物足りなさとは無縁でした。しかし、新しい「X」ロゴにはそれを感じます。

 それもそのはず、この「X」ロゴは「𝕏」(U+1D54F)という文字とほぼ同じなのだそうです。

 Windows環境ではちょっと違うのですが、Mac環境だと確かに「X」アイコンそっくりのグリフがレンダリングされます。

Mac環境でレンダリングされた「𝕏」。「Twitter」のロゴによく似ている
ちなみにWindows環境のレンダリングはちょっと違う

 ちなみに、この文字は「数学用英数字記号」の一種なのだそう。このような線の一本多いアルファベットは「黒板文字」、「重ね打ち体」(double struck)とも呼ばれており、数学で特定の集合を表すのによく用いられます。自然数の「ℕ」(U+2115)や実数の「ℝ」(U+211D)などは見かけたことがあるかもしれません(もっとも、これらはよく使うせいか「U+1D54F」よりずいぶん前からUnicodeで定義されています)。

 それはともかく、単なる「U+1D54F」の文字というだけではやっつけデザインにもほどがあるので、近いうちにもっと凝ったものに差し替えられるのではないでしょうか。