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写真でチェックする「Meta Quest 3」 ~MRヘッドセットに進化を遂げた最新モデル、ついに本日発売

128GB/512GBモデルを展開、価格は74,800円から

新型VR・MRヘッドセット「Meta Quest 3」

 米Metaは、新型VR・MRヘッドセット「Meta Quest 3」を日本を含む世界23カ国において、本日10月10日に発売した。価格は、128GBモデルが74,800円、512GBモデルが96,800円。購入特典として、128GBモデルにはVRアクションRPG「Asgard's Wrath 2」(5,990円相当)が、512GBモデルには「Asgard's Wrath 2」とVRサブスクリプションサービス「Meta Quest+」6カ月分(13,190円相当)が、それぞれ付属する。

This is Meta Quest 3

 「Meta Quest 3」は、スタンドアローン型VRヘッドセット「Meta Quest(旧名:Oculus Quest)」シリーズの最新モデル。2020年に登場した前世代モデル「Meta Quest 2」より、約3年振りの新型モデルの登場となる。

 さまざまな体験を可能にする“MR(複合現実)ヘッドセット”として大幅な進化を遂げた最新モデルでは、「Quest 2」と比べて10倍以上の画素数で、忠実度の高いフルカラーパススルーを実現。現実のコーヒーテーブル上でバーチャルのピアノを演奏したり、リビングルームの部屋から異次元への扉を開いたりすることができるようになった。「Quest 3」ヘッドセット本体の側面をダブルタップするだけで、VR体験と物理的な世界に仮想的な要素を重ねて融合された環境(MR)との間をシームレスに行き来可能だ。

 パフォーマンス面では、米Qualcomm Technologies社と共同開発された新チップ「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載。先代「Quest 2」と比較して2倍のグラフィックス処理能力を有する。また、4Kを超える「Infinite Display」は、同じく「Quest 2」と比較して解像度が約30%近く向上。1度あたり25ピクセル、1インチあたり1,218ピクセル、片目あたり2,064×2,208の解像度と、“Questシリーズ史上最も先進的”と称する高解像度ディスプレイを実現した。

SoCには次世代チップ「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載

 さらに「Meta Quest 3」では、進化した空間オーディオを搭載しており、実際の音に囲まれた感覚を味わえる。音の明瞭度と低音域が強化され、「Quest 2」よりも再生音域の音量が40%増加。これまでにない没入感を体験できる。

「Meta Quest 3」空間オーディオのイメージ

 デザイン面では、次世代パンケーキレンズの採用により、視覚の没入感を損なうことなく、「Quest 2」と比較して40%スリム化。再設計を通じてより薄型なヘッドセットとなったことで、「Meta Quest 3」はカスタマイズ可能なフィット感とバランスの取れた重量配分が特徴となっている。メガネの上からヘッドセットを装着する場合でも、髪型や顔の形に合わせて調整する場合でも、ソフトで調節可能なストラップでさまざまなニーズに対応する。

パンケーキレンズの採用により40%薄い光学デザインを実現

 「Meta Quest 3」に搭載されている「Touch Plusコントローラー」は、人間工学に基づき、より簡素化された形状へとデザインを刷新。トラッキング技術の進歩により、外側のトラッキングリングがなくなり、コントローラーを手の延長のように自然に、そしてスペースを取らずに使用できるようになった。

 また「Meta Quest Touch Proコントローラー」で初搭載された「TruTouchハプティクス」を採用し、リアルな感覚を味わえる。さらに、自分自身の手だけでバーチャルオブジェクトを操作できる「ダイレクトタッチ」を使用すれば、コントローラーがなくても操作が可能となる。

Touch Plusコントローラー

 対応ソフトについては、500以上のVRゲームやアプリ、体験からなる「Meta Quest 2」のコンテンツカタログと後方互換性を有しており、発売初日からアクセス可能だ。「Meta Quest 3」には今年だけで100以上の新規タイトルやアップグレードタイトルが登場し、その半数以上がMRに対応予定。なお、MRコンテンツは「Meta Quest 3」と「Meta Quest Pro」のみでの対応となる。

 さらに、今年12月には米Microsoft社のクラウドゲームサービス「Xbox Cloud Gaming」に対応し、「Halo Infinite」や「Forza Horizon 5」といったXboxのゲームを、Questヘッドセット上の巨大なスクリーンでプレイできるようになるほか、ビジネス向けには「Microsoft 365」アプリ(Word、PowerPoint、Excelなど)にもいよいよ対応。Windowsのエクスペリエンスを「Meta Quest」に安全にストリーミングする新しい方法を提供する。

写真でチェックする「Meta Quest 3」

 いよいよ本日10月10日に発売日を迎えた「Meta Quest 3」。弊誌では、その発売に先駆けて実機サンプルを手にする機会を得たので、以下、開封写真をお届けする。

【開封までの流れ】
コンパクトになった外箱
カバーをスライドされると内箱が出てくる
格納された「Meta Quest 3」
可愛く収まっている「Touch Plusコントローラー」
電源アダプターや充電ケーブルなどが入った箱が隠れている
蓋の裏側にはセットアップと装着方法が案内されている
【ヘッドセット本体】
「Meta Quest 3」ヘッドセット本体
「Meta Quest Pro」で採用された外向きの高解像度カメラ
レンズの薄さが印象的。内側のボタンは「奥行き調整ボタン」
ヘッドセット本体に「レンズ間隔ダイアル」(写真右側)を用意
【コントローラー】
「Meta Quest Touch Plusコントローラー」
リングがなくなり、非常にシンプルなデザインに
コントローラー背面
手首ストラップ
コントローラーを握ってみた
届きやすい自然な位置にボタンが配置されている
【パッケージ】
「Meta Quest 3」の外装デザイン
裏面
パッケージは非常にコンパクトになった

 なお、「Meta Quest 3」に関するレビューは別稿にてお届けしている。果たして、次世代の複合現実を体験できるという新型ヘッドセットとはいかなるものなのか、そちらも合わせてお楽しみいただければ幸いだ。

「Meta Quest 3」はいよいよ本日10月10日発売

「Meta Quest 3」セット内容

  • Meta Quest 3ヘッドセット
  • 標準接顔部(取付済)
  • Meta Quest Touch Plusコントローラー2機
  • 手首ストラップ2本(取付済)
  • 電源アダプター
  • 充電ケーブル
  • 単3電池2本
「Meta Quest 3」セット内容
「Meta Quest 3」基本スペック
製品寸法184mm(L)x 160mm(W)x 98 mm(H)(ヘッドセット、接顔部、 同梱のソフトストラップを最小に設定した場合)
製品重量515g
ストレージ128GB、512GB
SoCSnapdragon XR2 Gen 2
RAM8GB
オーディオステレオスピーカー・マイク内蔵、3.5mmヘッドフォンジャックに対応
MRセンサー18 ppdのRGBカメラ(2台搭載)
ディスプレイ解像度片目当たり2,064×2,208
リフレッシュレート72Hz、80Hz、90Hz、120Hz(試験中)
視野角水平110度、垂直96度
光学系パンケーキレンズ光学スタック
レンズ距離調整ホイール 対応IPD(瞳孔間距離)53mm~75mm
アイトラッキング非搭載
WiFiWi-Fi 6E対応(地域による)
BluetoothBT 5.2、BLE
プレイスペース静止モードと歩行モードに対応
PCVR対応Meta Quest Linkケーブル、Air Linkに対応
「Meta Quest 3」最大使用可能時間(バッテリー寿命)
全体平均2.2時間
ゲーム平均2.4時間
ソーシャル体験平均2.2時間
プロダクティビティ平均1.5時間
メディア平均2.9時間
充電時間約2時間でフル充電(18Wアダプター付属)