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メニュー刷新など「Microsoft Edge」に多数の改善 ~「Windows 10 RS5」Build 17704
肥大化傾向にあった[設定]画面を再設計。自動再生メディアの制御も可能に
2018年6月28日 09:14
米Microsoftは27日(現地時間)、PC版「Windows 10 Insider Preview」のBuild 17704(RS5)を“Windows Insider Program”の参加ユーザーに対して公開した。現在、コンテンツの受け取り設定で“Skip Ahead”を選択しているユーザーと、“Fast”リングを選択しているユーザーに配信されている。
Build 17704では、「Microsoft Edge」に多数の改善が盛り込まれた。まず、アプリケーションのアイコンが変更され、「Insider Preview」の「Microsoft Edge」にはプレビュービルドであることを示す“BETA”という文字が加えられた。また、PDFファイルのアイコンも新しくなった。「Microsoft Edge」を既定のPDFビューワーに設定しているならば、「エクスプローラー」でその新しいアイコンを確認できる。
デザイン面では“Fluent Design System”の導入が進み、アクティブなタブを強調する“奥行き(Depth)”エフェクトが追加された。また、[…]メニューも大幅に刷新。[新しいタブ]や[新しいウィンドウ]、[新しい InPrivate ウィンドウ]といったコマンドが大きく表示されるようになったほか、ツールバーに表示する項目をカスタマイズできるようになった。
「Microsoft Edge」の機能拡充に伴い肥大化傾向にあった[設定]画面も、本ビルドで見直された。ナビゲーションビューによってオプションがカテゴライズされており、目的の設定へ簡単にたどりつける。
さらに本ビルドでは、Webコンテンツの自動再生をユーザー側で制御するオプションが追加された。[設定]画面の[詳細設定]-[メディアの自動再生]セクションにあるプルダウンで“許可”、“制限”、“禁止”のいずれかを選択できる。
初期設定の“許可”は、自動再生に設定された動画をそのまま再生する。“制限”はミュートになっている動画のみを自動再生するオプションで、いきなり音声が再生されると困る場合に選択するとよい。“禁止”は動画の自動再生を行わず、ユーザーが操作するまでなにもしない。ただし、自動再生を前提としたWebサイトの一部は正しく動作しなくなる可能性があるので注意したい。
そのほかにも、本ビルドでは「Skype for Windows 10」のアップデート、「診断データビューアー」の強化、テキスト編集コントロールのコマンド改善、セキュリティ機能の拡充などが行われているが、これらについては稿を改めてとりあげる。
Windows 10 Insider Preview Build 17704の新機能
- メニュー刷新など「Microsoft Edge」に多数の改善 ~「Windows 10 RS5」Build 17704
- 「Skype」のビデオ通話に“クラス最高”の改善 ~「Windows 10 RS5」Build 17704
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