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Twitter、[返信を非表示にする]オプションをグローバル解放

ブロックやミュートより手軽な、迷惑・攻撃的返信への対策

Twitter、[返信を非表示にする]オプションをグローバル解放

 米Twitterは11月22日(現地時間)、自分のツイートに対する無関係・迷惑な返信を非表示にする機能がグローバルで利用可能になったと発表した。この機能は7月のカナダを皮切りに、9月からは日米でもテストされていた。

 “Twitter”にはアカウントや特定のキーワードをブロック・ミュートしたり、通知をフィルタリングするなどして会話をコントロールすることができるが、無関係な返信で話題が逸れたり、攻撃的な返信や敵愾心をあおる返信、意味のないちょっかいなどで会話が荒れることを防止する策は十分に整備されていなかった。自分のツイートへの[返信を非表示にする]オプションは、こうした問題への対策として期待されている機能だ。

 同社のテストによると、このオプションはほとんどの場合、無関係なものやオフトピックな返信、あるいは迷惑だと感じられる発言など、意図したシナリオで利用されていたようだ。一方で、政治家やジャーナリズムといった公人は、あまりこのオプションを利用しないこともわかった。議論の操作に用いられるのではないかといった懸念は、今のところ杞憂であったといえる。

 また、[返信を非表示にする]オプションを利用するユーザーの85%はブロックやミュートを利用していなかった。このことは、ブロックやミュートといった切り札を用いる前の手段として、[返信を非表示にする]が有用であることを示唆している。ブロックやミュートは当該アカウントやキーワードに関する情報がまるごと入ってこなくなるため影響が大きくなるが、[返信を非表示にする]オプションはそこまでではなく、個別的な対応を行うのにちょうどいいという事情もあるだろう。

 このオプションは、iOS、Android、「Twitter Lite」(Windows 10版「Twitter」アプリなども含む)、“twitter.com”で利用が可能。今後もルールの明確化に努めるとともに、開発者がこのオプションを活用できるようにする仕組みを整えるとしている。