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Microsoft、ARM版Windows 10向けの「OpenJDK」を発表 ~早期アクセスビルドを“GitHub”で公開

Surface Pro XをはじめとするWindows 10 ARM64互換のラップトップでJava開発が可能に

Microsoft、ARM版Windows 10向けの「OpenJDK」を発表

 米Microsoftは6月24日(現地時間)、ARM版Windows 10向けの「OpenJDK」を発表した。現在、Windows 10とWindows Server 2016をサポートする早期アクセス版バイナリが“GitHub”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 ARM64アーキテクチャーは省電力・高パフォーマンスで、電力効率にシビアなラップトップやサーバーでシェアを伸ばしている。そのため、同社はサーバー分野で採用の多いJavaへの対応を強化するため、昨年8月、Javaのエコシステムに貢献してきた英jClarity社を買収し、“Microsoft Azure”におけるJavaワークロードの最適化を進めてきた。

 一方で、“Surface Pro X”をはじめとするWindows 10 ARM64互換のラップトップでJava開発を行う準備も整いつつある。「Visual Studio Code」2020年5月更新では、プレビュー(Insider)ビルドでARM64がネイティブサポートされた。Java言語の拡張機能も改善が進められており、「Apache Maven」や「Gradle」などの既存ツールと連携した開発が可能だ。

 今回移植された「OpenJDK」はまだ100%の機能を備えておらず、GUIフレームワーク「AWT」「Swing」がまだサポートされていなかったり、「G1GC」が修正されるまで「ParallelGC」をデフォルトのガベージコレクターとして利用しなければならないといった制限はあるものの、「SPEC SERT」を含むほとんどのワークロードを実行できるとのこと。同社は今後も「OpenJDK」とJavaコミュニティとのコラボレーションを継続するとしている。