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型ヒントでPython開発を加速 ~Microsoft、VS Code向けの拡張機能「Pylance」を発表

“IntelliSense”による強力な入力補完や型チェック、モジュールの自動インポートが利用可能に

「Visual Studi Code」向けの拡張機能「Pylance」

 米Microsoftは6月30日(現地時間)、「Visual Studio Code」向けの拡張機能「Pylance」を発表した。現在、“Visual Studio Marketplace”から無償でダウンロードできる。

 「Pylance」は言語サーバープロトコル(LSP)を使用して「Visual Studio Code」と対話する新しい言語サーバーで、既存の「Python」拡張機能とともに利用する。最大の特徴は、同社の開発する静的型チェックツール「Pyright」による型ヒント(Type Hints)だ。型スタブファイル(.pyi)と遅延型推論を利用してPythonコードに型情報を追加することで、“IntelliSense”による強力な入力補完や型チェック、欠けているモジュールの自動インポートといった支援機能が利用できるようになる。開発効率を大きく向上させることができるだろう。

“IntelliSense”による強力な入力補完や型チェック、モジュールの自動インポートが利用可能に

 「Pylance」は“Visual Studio Marketplace”からインストールして、Pythonのソースコードファイル(.py)を開けば有効化される。「Visual Studi Code」に「Python」拡張機能がない場合は、自動で追加される。現状「Pylance」は「Python」拡張機能に依存するが、同社は今後「Pylance」へのシフトを進め、最終的には古い「Python」拡張機能の言語サーバーを廃止する計画だ。

ソフトウェア情報

「Pylance」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2020.6.1(20/07/01)