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AgileBits、パスワード管理サービス“1Password”のLinuxクライアントをベータ公開

「Rust」言語で構築。フル機能に加え、Linux版ならではの心配りも

AgileBits、パスワード管理サービス“1Password”のLinux向けクライアントアプリをベータ版として公開

 加AgileBitsは10月21日(現地時間)、パスワード管理サービス“1Password”のLinux向けクライアントアプリをベータ版として公開した。フル機能を備えた「1Password」アプリがLinux向けにリリースされたのは今回が初めて。

 Linux版「1Password」アプリのバックエンドはすべてシステムプログラミング向けの言語「Rust」で構築されており、新しいデザイン言語に基づいた美しいルックアンドフィールをもつ。エンドツーエンドの暗号化も施されており、データの保護にも万全を期しているという。

 加えて、Linux版ならではの機能として“apt”や“dnf”といったパッケージ管理コマンドでセキュアかつシンプルにインストールする機能やFTP/SSH/SMBがサポートされるほか、生態認証を含めたLinuxユーザーアカウントによるロックと解除、「X11」クリップボードの統合とコピーされたパスワードの消去、キーボードショートカットなどが利用できる。

 ただし、初期リリースはテストと検証の目的でのみ提供されているので注意。ビジネスクリティカルな環境での利用は推奨されていない。Linux環境で“1Password”サービスを安定して利用したい場合は、Webブラウザー拡張機能「1Password X」を利用するのがおすすめだ。