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「Google Chat」のグループチャットはチャットルームとして処理 ~名称は“Chat スペース”へ

メンバーの追加・削除が可能に。参加する前に交わされていたメッセージも読める

「Google ハングアウト」は「Google Chat」に

 米Googleは11月30日(現地時間、以下同)、ビジネス向けチャットサービス「Google Chat」のグループチャットを改善すると発表した。12月3日から“Essentials”エディションを除く“Google Workspace”の顧客すべてを対象に段階的にロールアウトされる。

 「Google Chat」は、「Google ハングアウト」の後継サービス。2019年末から段階的に移行が進められており、現在は全ユーザーにアップグレードを解放した“フェイズ3”までが完了している。今後は“オプトアウトありの移行”(「Google Chat」がデフォルトになるが、管理者側で移行を拒否できる。2021年第2四半期)を経て、2021年後半には完全な移行を完成させる計画だ。

 これに先立ち、同社は「Google ハングアウト」の会話や保存された履歴を「Google Chat」へ自動移行できるようにするとともに、互換性を向上させることでシームレスな移行を支援したい考えだ。

 たとえば、これまでの「Google Chat」のグループチャットは多数の受信者を含むダイレクト メッセージ(DM)として処理され、組織で設定されている保持ルールが適用されている。これを最近になって導入された非スレッド形式のチャットルームへ移行するとともに、今後はスレッドの有無にかかわらず“Chat スペース”と呼にようになった。

 この変更により、グループチャット(Chat スペース)でメンバーを自由に追加・削除できるようになるほか、新たに参加したユーザーが参加する前に交わされていたメッセージをさかのぼって読めるようになる。古いグループチャットは参加してからのメッセージしか読めず、会話へのキャッチアップが難しかったが、この問題が解消される。12月3日より前に作成されたグループチャットのメンバーを引き継いで、新しいチャットを開始するメニューも用意される。

新しいグループチャットはメンバーの追加・削除が可能。古いグループチャットからメンバーを引き継いで新規作成することも可能

 また、“すべてのチャットルーム”に設定されていた既存ルールは“すべての Chat スペース”のルールとなり、Chat 内の新しいグループチャットに適用される。組織でカスタムルールを適用していた場合は、見直しが必要となることがあるので注意したい。

 加えて、ドメインでまだ「ハングアウト」を利用している場合、グループチャットは今後数週間以内に「Google Chat」に同期されるようになる。チャットの履歴が有効になっている場合は、“Gmail”の検索対象にもなるという。履歴のON/OFFはユーザー側で切り替えられるほか、管理者がドメイン単位でコントロールすることも可能。