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Mozilla、試験運用していた拡張機能の有償宣伝サービスを断念

“AMO”で審査をパスしたアドオンにバッジを付与、スポンサー欄を設ける施策は終了

 Mozillaは1月21日(米国時間)、拡張機能ライブラリ“addons.mozilla.org”(AMO)で開発者がアドオンを宣伝(プロモーション)する仕組みを終了すると発表した。昨年9月より試験運用されていたが、成功が見込めないと判断されたようだ。

 Mozillaは昨年夏からセキュリティ、利便性および使い勝手のすべてにおいて最高の基準を満たしたアドオンをプロモートする仕組み“Recommended Extensions”プログラムを実施中だが、これに選ばれるアドオンはごく少数だ。まだ選ばれていないアドオンにも優れたものは多く、なかにはお金を支払ってでも宣伝し、実際にユーザーに使ってもらって評価を得たい考えているアドオン開発者もいるだろう。

 そこで試験的に開始されたのが、“Promoted Add-ons”と呼ばれる新しい有償オプションだ。Mozillaによる審査をパスしたら“AMO”で“Verified”(認証済み)バッジを付与する、“AMO”のスポンサーセクションに掲出できるようにするといった施策が検討されていた。

“Verified”(認証済み)バッジ
“AMO”のスポンサーセクション

 Mozillaは開発者が有償サービスに興味があるかどうかを知るため、パイロット期間中この取り組みを無償で提供していたが、これ以上は継続しないという判断を下した。“Verified”バッジや“AMO”のスポンサーセクションは今月末までに削除される。