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Google、「Android OS 12」の開発者プレビューを公開 ~今年後半にも正式リリースへ

AVIF画像をサポート。引き続きセキュリティとプライバシー保護の強化が図られる

Google、「Android 12」の開発者プレビューをリリース

 米Googleは2月18日(現地時間)、モバイル向けOS「Android」の次期バージョン「Android 12」を開発者プレビューとして公開した。Pixel 3/3 XL以降の“Pixel”シリーズデバイス向けのイメージが提供されている。Pixelデバイスがない場合は、「Android Studio」のシミュレーターで64bitシステムイメージを利用することも可能。

 「Android 12」では引き続きセキュリティとプライバシー保護の強化が図られ、WebViewにおけるSameSite Cookieの扱いが「Google Chrome」などの他のWebブラウザーと同様に厳しくなるほか、Netlink MACアドレスの制限を進めたり、アプリが誤ってセンシティブな情報をエクスポートしてしまうのを防止する措置が追加されたり、インテントの処理をより安全にするといった改善が導入される。

 また、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための改善もいくつか導入される。たとえばAVIF画像がサポートされ、JPEGよりも小さなファイルサイズで美しい画像を表示できるようになる。動画関連ではHEVCを扱えないアプリにAVCへトランスコードする機能を提供する。これは最近増えつつあるHEVCハードウェアエンコーダーを搭載するデバイスのポテンシャルを引き出すためだ。

 そのほかにも、フォアグラウンドサービスの最適化、リッチコンテンツの挿入を手軽に行えるようにするAPIの追加、オーディオと連携する触覚フィードバック(HapticGenerator)の搭載、マルチチャンネルオーディオへの対応、通知ユーザーインターフェイスの改善などが行われる。開発者向けにはテストを容易にできるようにフラグの切り替えUIが提供される。

リッチコンテンツの挿入を手軽に行えるようにするAPIの追加
通知ユーザーインターフェイスの改善。テンプレートが変更される
アプリに影響を与える可能性のあるオプトイン変更を簡単にテストできるように

 なお、本リリースはあくまで開発者向けのものであり、一般ユーザーの利用を想定していない。消費者向けのプレビューは、5月頃に公開予定のベータ版を待つ必要がある。

「Android 12」のリリーススケジュール