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Microsoft、デスクトップ向け翻訳アプリ「Microsoft Translator」の提供を終了

Web版やモバイル版の「Microsoft Translator」は今後も存続

Microsoft、デスクトップ向け「Microsoft Translator」アプリの提供を終了

 米Microsoftは4月8日(現地時間)、デスクトップ向け「翻訳」(Microsoft Translator)アプリの提供を終了した。すでにインストール済みの場合はそのまま使い続けることができるが、新規に“Microsoft Store”からダウンロードすることはできない。技術サポートやアプリのアップデートも提供されなくなる。

 なお、デスクトップ版アプリを除く翻訳サービスには影響ない。「Skype」「Outlook」「PowerPoint」など、アプリの内蔵機能やアドオンを使った翻訳サービスはこれまで通り利用できる。「PowerPoint Live」をはじめとするライブキャプション・リアルタイム通訳ソリューションにも注力する考えだ。

 デスクトップPCで翻訳サービス単体を利用したい場合は、Web版の「Microsoft Translator」が利用できる。Webブラウザーのアドレスバーに“translate.it”と入力すればアクセス可能で、90の言語翻訳に対応する。複数のデバイスで接続して、最大250人と翻訳された会話を楽しむこともできる。

 また、iOS/Androidに対応したモバイルアプリ版「Microsoft Translator」もある。モバイル版では、Web版と共通の翻訳会話機能に加え、画面を分割して1対1の会話を翻訳する機能、カメラで撮影した書類を翻訳する機能、旅行や学習に使える日常表現を集めたフレーズブック機能などを備える。iPhoneならば、会議での発言を書き起こしてくれるMicrosoft Garageプロジェクトの意欲作「Group Transcribe」アプリを利用することも可能だ。