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「EmEditor」がバージョンアップ ~v20.8はバイナリエディターとしても本格派に
奇数行と偶数行で異なる色を設定できるオプションも
2021年6月10日 06:45
米Emurasoftは6月9日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v20.8.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
本バージョンでは、バイナリ(16進数表示)モードにいくつかの改善が導入された。
まず検索・置換の動作が見直され、キーワードが行をまたいでもマッチするようになった。バイナリはテキストと異なり改行という概念はないので、見かけ上はデータが複数行にまたがっていても連続したデータとみなすべきだ。新しい動作はより自然といえるだろう。
次に、バイナリ(16進数表示)モード専用のルーラーが導入された。従来はテキストモードと共通のルーラーだったが、新しいルーラーはデータを1バイトずつ区切られており、「0」から「1F」までがセルモードのように表示される。
「EmEditor」はこれまでもバイナリビューワー・エディターとして利用できたが、どちらかというと「おまけ」という印象が強かった。しかし、今回のアップデートにより利便性が大きく向上。「巨大ファイルコントローラー」でGB単位のファイルも楽々扱えることを考えると、かなり本格的になってきたといえるだろう。
そのほかにも、巨大ファイルにおけるUTF-8 の自動検出が改善された。[対応するかっこへ][選択範囲を対応するかっこへ]コマンドは、カーソルがちょうど括弧の位置になくても動作するようになっている。また、新しいオプションがいくつか導入された。なかでも設定ダイアログの[表示]セクションに設けられた[偶数行]オプションは便利。奇数行と偶数行で異なる色を設定できる。
「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 20.8.0(21/06/09)