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マクロ実行を別スレッド化、クリップボード履歴を強化した「EmEditor」v20.7【5月21日追記】

[ファイルを結合]ウィザードも改善

「EmEditor Professional」v20.7が公開

 米Emurasoftは5月12日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v20.7.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 本バージョンでは、[ファイルを結合]ウィザードを改善。あらかじめソースとしてファイルをエディターで開いていなくても、結合ウィザード(ファイル コンバイナー)を利用できるようになった。

改善された結合ウィザード(ファイル コンバイナー)

 また、クリップボード履歴機能も強化。履歴ポップアップ左下に追加のメニューボタンが新設され、履歴項目の順番を入れ替えたり、複数の項目を選択して結合して貼り付けられるようになった。これらのコマンドは、履歴項目の右クリックメニューからも利用可能。履歴ポップアップは、[貼り付け]コマンド([Ctrl]+[V]キー)を利用した際に現れるボタンを押すとアクセスできる。

クリップボード履歴を強化

 そのほかにも、マクロの実行が別スレッド化された。これにより、マクロの実行中に[マクロの停止]コマンド(または[Esc]キーの2連打)でマクロを停止できるようになった。また、[置換]コマンド(正規表現モード)にファイルパス関連の記法が追加。ファイル名や拡張子をまとめて挿入する処理などに利用できる。

[置換]コマンド(正規表現モード)にファイルパス関連の記法が追加

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されており、年額2,350円で利用可能。最新のストア版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

5月21日編集部追記: Emurasoftによると、一部の環境で「EmEditor Professional」v20.6からv20.7へ「更新チェッカー」機能を使ってアップデートとすると失敗する問題が発生しているとのこと。5月20日付で問題を修正したv20.7.2が公開されているが、うまく更新できない場合は最新版のインストーラーをダウンロードしてインストールを行う必要がある。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
20.7.0(21/05/12)