Windows 11のBSoDが「青色」に戻った！ Build 22000.346がBeta/Release Previewチャネルに

「Windows 11 Insider Preview」Build 22000.346がBeta/Release Previewチャネルで提供開始

　米Microsoftは11月12日（現地時間、以下同）、「Windows 11 Insider Preview」Build 22000.346を「Windows Insider Program」のBeta/Release Previewチャネルに参加しているテスターに対して公開した。

　このビルドには新機能は含まれておらず、機能の改善や問題の修正が主となっている。内容は多岐にわたるが、なかでも注目は絵文字セットのアップデートだろう。絵文字の改善は本ビルドに限らず継続的に行われているが、今回のリリースではその一環として「Segoe UI」フォントに含まれる絵文字がすべて「Fluent 2D」のスタイルへと刷新され、カラフルで親しみやすいデザインとなった。「雲に包まれた顔」や「燃え盛るハート」など、「Emoji Version 13.1」に準拠した絵文字も含まれる。

　そのほかにも、本ビルドではリモートデスクトップ環境でのマウント解除操作中に検索インデクサーの応答が停止する問題や、入力システム（IME）の利用中にテキストをコピー＆ペーストすると「Internet Explorer」が動作しなくなる不具合、タッチパッドのあるデバイスで特定アプリが入力に応答しなくなる問題、リモートプリンターへの接続問題、特定条件下で「ctfmon.exe」がメモリリークする問題、「audiodg.exe」プロセスが停止するオーディオシステム問題などが対処された。

　また、面白い変更点としてデバイスが動作しなくなったり、停止エラーが発生した場合のエラー画面が以前のバージョンのWindowsと同じ「青色」に変更されたことが挙げられる。この停止エラーは「BSoD」（Blue Screen of Death：死のブルースクリーン）として知られているが、Windows 11ではこれまでは「黒色」（Black Screen of Death）だったようだ。

　「Windows Insider Program」のBetaおよびRelease Previewは、正式版のWindows 11に導入される前の新機能や改善がテストされるチャネル。内容に大きな問題がなければ、そのうち製品版のプレビューパッチ（オプション）や月例のセキュリティプログラム（必須）にも組み込まれる。