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Twitchユーザーは更新必須! ライブ配信ソフト「OBS Studio 27.2」が公開

AOM AV1エンコーダーを実験的に搭載、「Photoshop」のようなブレンドモードも

「OBS Studio」v27.2.1

 ライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新版v27.2が、2月15日(日本時間)に公開された。Windows、Mac、Linuxなどをサポートするオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「GPL-2.0 License」。現在、公式サイト「obsproject.com」から無償でダウンロード可能。Windows版はWindows 8.1/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 「OBS Studio」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のビデオ録画・生放送ツール。リアルタイムで映像・音声をキャプチャーし、ミキシングやフィルター、シーンの切り替えといった操作を行いながら、さまざまな動画・音声サービスへ配信することができる。また、強力なAPIを備えており、プラグインで機能をニーズに応えたカスタマイズが行える点も人気だ。

 「OBS Studio 27.2」は「Chromium Embedded Framework」(CEF)がM75からM95へアップグレードされたほか、AJA Video Systems社製品のサポート、AOM AV1とSVT-AV1エンコーダーの追加、ホットキー対応の改善などが行われた。

 AV1(エーブイアイではなく、エーブイワン)は非営利団体「Alliance for Open Media」(AOM)によって開発されたオープンかつロイヤリティフリーな動画圧縮コーデックで、従来の「VP9」よりも高い圧縮率を誇る。特許使用料を支払う必要のある「HEVC/H.265」に代わるファイルフォーマットとして期待を集めているコーデックだ。ただし、現時点における「OBS Studio」での対応はまだ実験的なもので、ローカル録画にしか利用できず、コア数を十分に備えたCPUが必要とされるなど課題がいくつか残されている。

AOM AV1エンコーダーを実験的に搭載

 そのほかにも、「Photoshop」のようなブレンドモードが追加された。ソースの右クリックメニューにある[描画モード]から、加算・減算・乗算・比較といったモードを選択できる。

「Photoshop」のようなブレンドモードが追加

 また、一般設定にはスクリーンキャプチャーから「OBS」を隠すオプションが追加。デスクトップに「OBS」を表示したまま、デスクトップのみをキャプチャーして配信できるようになった。Linux版では「Flatpak」がサポートされ、インストールが容易になった。

一般設定にはスクリーンキャプチャーから「OBS」を隠すオプション

 なお、「Twitch」の配信ユーザーは2月末までに「OBS Studio 27.2」へアップグレードする必要があるので注意。古いAPIがサポートされなくなる関係で、「Twitch」アカウントに接続できなくなる可能性がある。

ソフトウェア情報

「OBS Studio」
【著作権者】
OBS Project
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
27.2(22/02/15)