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日本展開が始まった「Windows Subsystem for Android」に初めてのアップデート
日本と米国でのみ、「Windows 11 Insider Preview」の全チャネルで
2022年9月1日 13:15
米Microsoftは8月31日(現地時間)、Windows 11向け「Windows Subsystem for Android」の2022年8月アップデート(v2207.40000.8.0)を「Windows 11 Insider Preview」のすべてのチャネルで公開した。日本と米国でのみ利用できる。
「Windows Subsystem for Android」(以下、WSA)は、Windows 11でAndroidアプリ・ゲームを動作させる「Android Apps on Windows 11」の基盤。「Android Apps on Windows 11」は先日、米国に続き日本でもプレビューリリース。製品版のWindows 11でも「Amazon アプリストア」からAndroidアプリをインストール・実行できるようになった。
「WSA」にはLinuxカーネルとAOSP(Android Open Source Project)をベースにした「Android 12.1」、「Hyper-V」仮想マシン、ARM向けバイナリをIntel/AMDデバイスで動作させる「Intel Bridge Technology」(Intelと共同開発)などが含まれており、キーボード操作をゲームパッドへ変換するといった互換性(Shim)機能なども担う。
今回のアップデートの内容は、以下の通り。
- アスペクト比を維持しながらリサイズをサポートする互換性機能を新たに追加
- 「Windows Subsystem for Android」の設定アプリのアクセシビリティの向上
- 「Windows Subsystem for Android」の設定アプリに新しい互換性機能が追加
- アプリの再起動に関する問題の修正
- 進捗状況トーストの代わりに更新トーストを用いるアプリの動作改善
- 互換性機能を有効にしたアプリでゲームコントローラーに関する説明ダイアログを表示
- VPNの取り扱いを改善
- 「Windows Subsystem for Android」 設定互換性ページのスクロールバーを修正
- ユーザークラッシュデータとシステムアプリのクラッシュデータを報告するように
- 「インターネットが利用できません」のトースト通知を抑制
- Android のカスタムトーストが正しくレンダリングされるように
- 「Amazon Appstore 60.09」アップデート
- Androidのセキュリティ更新プログラムを適用
- 信頼性の向上
アップデートは「Microsoft Store」で配布されている一般のアプリと同様、「ストア」アプリから行える。
ちなみに、初回プレビューから日本導入までにはH.264のハードウェア支援デコードのサポート、「Android 12.1」への移行、AV1コーデックへの移行などが行われている。今後も積極的なアップデートが期待できるが、日本語関係の不具合は日本のユーザーがレポートしないと修正されない傾向にある。とくに入力関連で問題を発見した場合は、積極的にフィードバックしてほしい。