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日本展開が始まった「Windows Subsystem for Android」に初めてのアップデート

日本と米国でのみ、「Windows 11 Insider Preview」の全チャネルで

「Windows Subsystem for Android」

 米Microsoftは8月31日(現地時間)、Windows 11向け「Windows Subsystem for Android」の2022年8月アップデート(v2207.40000.8.0)を「Windows 11 Insider Preview」のすべてのチャネルで公開した。日本と米国でのみ利用できる。

 「Windows Subsystem for Android」(以下、WSA)は、Windows 11でAndroidアプリ・ゲームを動作させる「Android Apps on Windows 11」の基盤。「Android Apps on Windows 11」は先日、米国に続き日本でもプレビューリリース。製品版のWindows 11でも「Amazon アプリストア」からAndroidアプリをインストール・実行できるようになった。

 「WSA」にはLinuxカーネルとAOSP(Android Open Source Project)をベースにした「Android 12.1」、「Hyper-V」仮想マシン、ARM向けバイナリをIntel/AMDデバイスで動作させる「Intel Bridge Technology」(Intelと共同開発)などが含まれており、キーボード操作をゲームパッドへ変換するといった互換性(Shim)機能なども担う。

「Windows Subsystem for Android」の設定画面
キーボード操作をゲームパッドへ変換するといった互換性(Shim)機能なども担う

 今回のアップデートの内容は、以下の通り。

  • アスペクト比を維持しながらリサイズをサポートする互換性機能を新たに追加
  • 「Windows Subsystem for Android」の設定アプリのアクセシビリティの向上
  • 「Windows Subsystem for Android」の設定アプリに新しい互換性機能が追加
  • アプリの再起動に関する問題の修正
  • 進捗状況トーストの代わりに更新トーストを用いるアプリの動作改善
  • 互換性機能を有効にしたアプリでゲームコントローラーに関する説明ダイアログを表示
  • VPNの取り扱いを改善
  • 「Windows Subsystem for Android」 設定互換性ページのスクロールバーを修正
  • ユーザークラッシュデータとシステムアプリのクラッシュデータを報告するように
  • 「インターネットが利用できません」のトースト通知を抑制
  • Android のカスタムトーストが正しくレンダリングされるように
  • 「Amazon Appstore 60.09」アップデート
  • Androidのセキュリティ更新プログラムを適用
  • 信頼性の向上

 アップデートは「Microsoft Store」で配布されている一般のアプリと同様、「ストア」アプリから行える。

アップデートは「ストア」アプリで

 ちなみに、初回プレビューから日本導入までにはH.264のハードウェア支援デコードのサポート、「Android 12.1」への移行、AV1コーデックへの移行などが行われている。今後も積極的なアップデートが期待できるが、日本語関係の不具合は日本のユーザーがレポートしないと修正されない傾向にある。とくに入力関連で問題を発見した場合は、積極的にフィードバックしてほしい。