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「Visual Studio Code」にも「Unity」拡張機能、Microsoftがプレビューリリース
「Visual Studio」版に迫る生産性をMac/Linuxの「Visual Studio Code」で
2023年8月4日 08:00
米Microsoftは8月3日(現地時間)、「Visual Studio Code」用の「Unity」拡張機能をプレビュー公開した。同社はUnity開発のプラグインとして「Visual Studio Tools for Unity」をすでに「Visual Studio」向けに提供しているが、Mac/Linuxをカバーする「Visual Studio Code」でもそれに迫る生産性を享受できる。
本拡張機能は、先日リリースされた「C# Dev Kit」と「C#」拡張機能をベースにしている。つまり、コンパイラープラットフォーム「Roslyn」のパワーを背景とした強力な「IntelliSense」コード補完や、「IntelliCode for C# Dev Kit」によるAI支援機能が利用できる。
「Unity」向けのカスタムもなされているので、「Unity」にあったコードの提案や修正も可能だ。
本拡張機能をインストールするには、「Unity 2021」以降が必要。「C# Dev Kit」などの必須拡張機能は、インストールの際に自動でセットアップされる。
「Visual Studio Code」拡張機能の導入が完了したら「Unity」に切り替えて、パッケージマネージャーから「Visual Studio Editor」パッケージをv2.0.20以降へアップグレードする。かつてあった「Visual Studio Code Editor」パッケージはレガシーで、すでにメンテナンスされていないので間違えないようにしたい。
あとは「Unity」の環境設定で「Visual Studio Code」を「Unity」の外部エディターとして指定すれば、準備は完了だ。「Unity」でC#ファイルを開くと、「Visual Studio Code」が起動するようになる。
フル機能がほしければ依然「Visual Studio Tools for Unity」がおすすめだが、開発に「Visual Studio Code」を利用したい場合は、本拡張機能を選ぶとよいだろう。
なお、本拡張機能は「C# Dev Kit」と同様、「Visual Studio」と同じ条件でライセンスされる。個人、アカデミア、オープンソース開発ならば「Visual Studio Community」と同じく無償で利用可能だ。組織で利用する場合は、「Professional」または「Enterprise」の「Visual Studio」サブスクリプション、「GitHub Codespaces」サブスクリプションが必要となる場合がある。
ソフトウェア情報
- 「Unity」プレビュー版
- 【著作権者】
- Microsoft
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.9.0(23/08/04)