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Microsoft、「C# Dev Kit」をプレビュー公開 ~「VS Code」でC#開発環境を構築

「Visual Studio」のコンセプトを「Visual Studio Code」にも

Microsoft、「Visual Studio Code」用の拡張機能「C# Dev Kit」のプレビューリリースを発表

 米Microsoftは7月8日(現地時間)、「Visual Studio Code」用の拡張機能「C# Dev Kit」のプレビューリリースを発表した。以下のC#開発向けの拡張機能を1つにまとめたもので、現在「Visual Studio Marketplace」からダウンロード可能。

  • C#:「OmniSharp」ベースの既存拡張機能をリニューアルし、パフォーマンスを向上させたプレビュー版。単独でも引き続き無償提供
  • C# Dev Kit:ソリューションエクスプローラーとネイティブテストエクスプローラーを提供。「Visual Studio」サブスクリプション下でライセンスされる
  • IntelliCode for C# Dev Kit:AIによる開発支援。「Visual Studio」サブスクリプション下でライセンスされる。既定でインストールされるが、オプション扱いで利用は必須ではない
「C# Dev Kit」に含まれる拡張機能

 「C# Dev Kit」を利用するには、.NET SDKが必要。WindowsおよびMac環境であれば、「.NET Coding Pack」が簡単だ。

 新規にプロジェクトを開始するには、コマンドパレット([Ctrl]+[Shift]+[P]キー)から「.NET: New Project」コマンドを実行する。「Visual Studio」で作成した既存のソリューションフォルダーを開いても、自動で「C# Dev Kit」がロードされる。

コマンドパレットから「.NET: New Project」コマンドを実行
「ASP.NET」や「Blazor」などのプロジェクトタイプを選択できる
専用のソリューションエクスプローラーなどを提供

 なお、「C# Dev Kit」は一部「Visual Studio」サブスクリプション下でライセンスされる。学生・入門者・オープンソース貢献者向けの「Community」エディションであれば無償だが、エンタープライズ組織(PCが250台超または年間収入が100万米ドル超)は有償のライセンスや「GitHub Codespaces」ライセンスが必要である点には注意したい。

ソフトウェア情報

「C# Dev Kit」
【著作権者】
Microsoft
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
学生・入門者・オープンソース貢献者であれば無償
【バージョン】
0.1.83(23/06/07)