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「Unity 6」が発表 ~新しい長期サポート(LTS)サポートとして2024年に登場

アセット管理・自動化・DevOpsをパッケージングした「Unity Cloud」などもアナウンス

Unity Technologies、「Unity 6」を発表

 米Unity Technologiesは11月17日(日本時間)、テクニカルイベント「Unite 2023」で「Unity 6」を発表した。新しい長期サポート(LTS)リリースとして、2024年にも提供が開始される。

 「Unity」は、リアルタイム3D(RT3D)コンテンツを開発・動作するためのプラットフォーム。最新の3Dゲームをはじめ、さまざまなシーンで活用されている。

新しい長期サポート(LTS)リリース「Unity 6」

 メジャーバージョンアップとなる「Unity 6」ではパフォーマンスが大幅に向上したのはもちろん、マルチプレイヤーゲーム制作を運営するうえで問題となるプレイヤーの有害行為を管理するツールや、新しい「WebGPU」グラフィックスバックエンド(早期アクセス)が提供される。Webブラウザーやネイティブアプリに組み込まれたWebビューなど、Webであればどこでも「Unity」ゲームを実行できるようになる。

【「Unity 6」のデモ】
Fantasy Kingdom in Unity 6

 また、「Unite 2023」では以下の新要素も発表された。

  • Unity Muse(本日より早期アクセス):コードや画像の生成によりビデオゲームやデジタルツインのようなリアルタイム3Dアプリや体験の制作を加速させるAIプラットフォーム。スタンドアロン製品として提供される(月額30米ドル)
  • Unity Sentis(オープンベータを継続):ゲームやアプリケーションの「Unity」ランタイムにAIモデルを埋め込み、エンドユーザーのデバイスでゲームプレイやその他の機能を強化
  • Unity Cloud(本日より早期アクセス):アセットをクラウドで管理。開発ワークフローの連携・自動化やDevOpsを統合
  • Metaとの新しいパートナーシップ:「Facebook」と「Messenger」のインスタントゲームで「Unity」タイトルを提供(来年後半にベータ)。「Meta Quest 3」向けの複合現実ゲームや複合現実体験を構築できる「AR Foundation」も開始
アセットをクラウドで管理。開発ワークフローの連携・自動化やDevOpsを統合した「Unity Cloud」

 なお、「Unity 6」では「Unity Pro」および「Unity Enterprise」でゲームの収益とランタイムのインストール数を基準とする新しい料金体系「Runtime Fee」ポリシーが適用される。具体的なランタイム料金は、同社の見積サイト(ベータ版)で計算できる。

同社の見積サイト(ベータ版)
Unite 2023 Keynote