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便利な“部分プロファイル”を作成できる「Visual Studio Code」2023年7月更新(v1.81)
差分(Diff)ビューワーにも大規模な改善
2023年8月7日 06:45
米Microsoftは8月4日(日本時間)、コードエディター「Visual Studio Code」の2023年7月アップデート(v1.81)を正式公開した。本バージョンでは、用途や目的によって複数の設定を手軽に切り替えられるようにするプロファイル機能を強化。部分プロファイルを作成できるようになった。
部分プロファイルとは、設定の一部(サブセット)だけをカスタマイズできるプロファイル。キーボードショートカットやスニペット、タスク、拡張機能などを構成できる。たとえばWeb開発のプロファイルからキーボードショートカットの管理だけを除いて他のプロファイルと組み合わせたり、チーム開発のために作られた共通プロファイルと自分好みの設定を記述したプロファイルの一部を組み合わせたりといった使い方ができるだろう。
加えて、[拡張機能]ビューにはすべてのプロファイルに拡張機能を適用するオプションが追加。必須拡張機能を他のプロファイルにもまとめてインストールしたいといったニーズにも応えられるようになった。
また、今回のアップデートでは差分(Diff)ビューワーも一新されているとのこと。新しい差分アルゴリズムのロールアウトが完了し、「Visual Studio Code」の規定値となったほか、変更のない領域を折りたたんだり、差分エディターの左右を入れ替えたり、差分を見比べる際のテキスト配置が改善されるなどの改良が加えられている。ヒューリスティックにより、無関係な単語がマッチする確率を減らすといった工夫も凝らされているとのこと。
そのほかにも、以下も改善が導入されている。
- アクセシビリティの継続的な改善。アクセシブルな差分ビューワーも追加
- 「Git」でシンボリックリンクのあるリポジトリパスをサポート
- ノートブックを更新。閉じたノートブックのテキストを検索し、固定スクロールでMarkdownヘッダーを表示
- エラーに強い「pytest」ディスカバリー
- 「GitHub Codespace」で「Jupyter」サーバーにアクセス
- 「GitHub」プルリクエストの作成を改善。ベースブランチの検出が改善され、以前のPR作成オプションを記憶できるように
- さまざまなプレビュー機能。「GitHub Copilot」のユーザーインターフェイスも改善
「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。Web標準技術で構築されており、Webブラウザーでも動作する。強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー(Language Server)対応の拡張機能を追加することで幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴だ。
現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。また、「ストア」アプリ(Microsoft Store)からもインストールできる。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Code」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.81(23/08/04)