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第二回AIアートグランプリ、「明日」をテーマにした画像・音楽・動画などの応募受付開始

グランプリには15万円とRTX 4080搭載ゲーミングPC

第二回AIアートグランプリ

 AIアートグランプリ実行委員会は8月31日、第二回AIアートグランプリの作品応募の受付を開始した。テーマは「明日」で、AIを利用して作られた「画像、漫画、動画、音楽、ゲーム、ハードウェア、パフォーマンスなどの表現物」を幅広く対象としている。

 同グランプリは、株式会社サードウェーブが共催し、ASIAGRAPH CG Art Galleryが後援。人間の芸術的想像力を高めるAIの進歩を受け、来るべき時代に人間とAIが共生し、人間がより自らの能力を拡張するためにAIを活用したアート作品を広く募集し、厳正な審査の上表彰するとしている。

 審査委員長を務めるのは、メディアアーティスト・東京大学名誉教授・デジタルコンテンツ協会会長の河口洋一郎氏。開催にあたり、「今日、アートの世界にもAIは決して無視出来ない存在となって来ました。AIを脅威として捉えるのではなく、近未来のツールとして創造行為を増幅するものとして考えます。今までに無い、新しい感覚を刺激する作品が出来る期待が膨らみます。AIを使いこなすことで生まれた魅力的な作品と出会える事を期待しています」とコメントしている。

河口洋一郎氏

 ほかに、イラストレーター・漫画家の安倍吉俊氏、映画監督の樋口真嗣氏、アニメ企画プロデューサーの諏訪道彦氏、弁護士の柿沼太一氏も審査委員を務める。

安倍吉俊氏。代表作は『灰羽連盟』『リューシカ・リューシカ』『serial experiments lain』など
樋口真嗣氏。代表作は『ローレライ』『日本沈没』『のぼうの城』『シン・ゴジラ』など
諏訪道彦氏。代表作は『名探偵コナン』『シティハンター』など
柿沼太一氏

 応募の対象は、AIを利用して作られた画像、漫画、動画、音楽、ゲーム、ハードウェア、パフォーマンスなどの表現物。応募の条件として、実際に利用したAIモデルとシード値、プロンプト、ファインチューニングに使用したデータセットなど、生成に至るまでのプロセスを審査委員会に開示できること、および、AI生成物を人間が加工したものであることが設けられている。また、体験時間が3分を超えるものは、3分以内で内容が分かるダイジェスト動画を応募することとしている。

 審査基準として、次の4点が挙げられている。

  • 人間らしい表現のための手段としてAIを正しく活用していること
  • 独創性のある表現が行われていること
  • 他者の権利を直接的に侵害していないもの
  • 日本国内法を遵守していること

 応募はWebサイトの専用フォームから行い、応募締め切りは9月20日の23:59。10月初旬に最終審査候補となる10作品を発表し、11月4日にベルサール秋葉原(東京)にて、最終審査会を開催する予定となっている。

 グランプリ受賞者(1名)には、賞金15万円と、副賞として、サードウェーブ(ドスパラ)のゲーミングPC「ガレリア」(GeForce RTX 4080搭載モデル)が提供される。そのほか、審査員特別賞(1名)に10万円、優秀賞(3名)に5万円、佳作(5名)に2万円の賞金が用意されている。