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Windows 10の「タイムライン」同期、2024年1月に完全終了へ

ローカルタイムラインは存続

「タイムライン」アクティビティのデバイス間(クロスデバイス)同期

 米Microsoftは10月18日(現地時間)、「タイムライン」アクティビティのデバイス間同期を「Microsoft Entra」でも2024年1月に停止すると発表した。

 「タイムライン」(Timeline)は、「Windows 10 April 2018 Update」で導入された目玉機能の1つ。Webページを閲覧したり、ドキュメントを編集したりといった「アクティビティ」(活動、作業)を記録して「タスク ビュー」([Windows]+[Tab]キー)にカードスタイルで一覧表示し、日時をさかのぼって履歴へアクセスできる。

 このタイムラインアクティビティは「Microsoft アカウント」を介して複数のデバイスでクラウド同期できる仕組みになっており、どのデバイスで行っていた作業でもタイムラインから簡単にその後を引き継げるというのがコンセプトだった。

 しかし、この機能は期待されていたほど利用はされず、後継の「Windows 11」には搭載されなかった。「Windows 10」では引き続きサポートされているが、2021年に実施された「Microsoft アカウント」(MSA)の変更で履歴のクロスデバイス同期は廃止。ローカルのアクティビティ履歴のみをタイムライン表示するようになっている。

 同社によると、以前に個人の「Microsoft アカウント」で実施した変更に合わせ、「Microsoft Entra」(職場や学校のアカウント)ユーザーにおいても、アクティビティ履歴のクロスデバイス同期が2024年1月から停止されるとのこと。個人アカウントと同様、ローカル履歴は引き続きサポートされる。

 他のデバイスで編集していたコンテンツを手元のデバイスで開きたいといったニーズに関しては、「Microsoft 365」アプリや「microsoft365.com」、「OneDrive」アプリなどが引き継ぐことになる。

「microsoft365.com」の「クイック アクセス」。最近利用したコンテンツがリストアップされる