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「Microsoft Teams」2023年10月の更新点まとめ ~容量半分・速度2倍の新アプリが登場

ライブ会議の翻訳文字起こし機能も

 米Microsoftは、ビジネスコミュニケーションアプリ「Microsoft Teams」(デスクトップ・Web版)の2023年10月のアップデート内容を発表した。新版の一般提供を開始し、ライブ会議の翻訳文字起こしなど新たな機能が追加された。

新しいTeamsアプリ

 新しい「Microsoft Teams」アプリ(Windows/Mac)の一般提供を開始した。さらに教育機関向け、仮想デスクトップインフラ(VDI)および政府クラウドの顧客(GCC、GCC-H、DoD)向けにもパブリックプレビューが開始されている。従来の「Teams」アプリに比べてメモリとディスクの使用量が最大で50%削減され、アプリのロード、ミーティングへの参加、チャットやチャネルの切り替えなども平均で2倍速くなった。

「会議」アプリ

 「会議」(Meet)は新しいTeamsアプリ。過去のミーティングや今後のミーティングが一元的に表示されるため、チャットやファイル、アジェンダ、共有ドキュメントなどのコンテンツを素早く見付けられる。ミーティングの準備作業や過去のミーティングの確認作業を効率化可能だ。

「会議」アプリ

ライブ会議の翻訳文字起こし

 ライブ会議の文字起こしを好きな言語に翻訳し、元の言語の文字起こしと翻訳された文字起こしを参照してサイドパネルに表示できるようになった。30以上の言語から選択できる。この機能はTeams Premiumで利用可能。

Teamsモバイルの共有メモ

 共有メモでは会議の参加者がメモを共同で作成することができる。Loopコンポーネントのため、常に「Microsoft to do」や「Microsoft Planner」と自動的に同期される。

背景のポートレートぼかし

 既存の標準ぼかしに加え、新たにポートレートぼかし機能が追加された。ポートレートぼかしでは、被写界深度効果により、被写体に焦点が合い、背景がさらにぼかされる。

ポートレートぼかし

Town Halls機能

 Town Halls機能では、最大10,000人が参加、全体で15件同時にオンラインイベントを開催できる。さらにTeams Premiumでは、最大20,000人が参加、全体で50件同時にオンラインイベントを行えるため、より大規模なイベントを開催可能。

Town Halls機能

 また外部の参加者には、イベントに参加するためのリンクが電子メールで送信される。このリンクから外部の参加者は直接オンラインイベントに参加できるため、主催者や外部参加者の操作を効率化可能だ。

イベントに参加するための招待状

チャネルが刷新

 チャネル内の会話表示、作成ボックス、情報ウィンドウ、検索機能などが刷新された。

チャネル内の会話表示、作成ボックス、情報ウィンドウ、検索機能などが刷新

「People」アプリ

 「People」アプリでは、「Microsoft 365」の全アプリとデバイスで「Outlook」の連絡先を同期可能。簡単に連絡先を作成、編集でき、さらに並べ替えやフィルタリングで、必要な連絡先を素早く探すことができる。

「People」アプリ

プラットフォーム「Workflows」

 新しくリリースされた「Workflows」アプリは、反復的なタスクを自動化し、「Teams」、「Microsoft 365」、その他のアプリケーションのワークフローを統合するのに役立つ。

「Workflows」アプリ