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「Microsoft Teams」のメタバース「Mesh」が10月よりパブリックプレビュー開始

ビジネスのための新MRプラットフォーム

「Mesh」のイメージ

 米マイクロソフトは9月26日(現地時間)、「Microsoft Teams」を活用した3D没入型のワークプレイス「Microsoft Mesh」のパブリックプレビューを10月より開始すると発表した。

 「Microsoft Mesh」は、異なる場所や地域にいる人たちがさまざまなデバイス上でコラボレーションしたり、共有型ホログラフィック体験に参加できるメタバース空間。すでに、武田薬品工業、アクセンチュア、世界経済フォーラムなどが「Microsoft Mesh」を利用しているという。

「Microsoft Mesh」は「Microsoft Teams」のアプリとして利用できる

 「Microsoft Mesh」は、「Microsoft Teams」のアプリとして利用でき、アバターを使用して没入型の3D空間(スペース)でミーティング可能。1つの会話から別の会話へ自由に移動でき、複数の会話を同時に行ったり、サブグループ内で効率的にコミュニケーションできる。

 そのため、ユーザーが集まり、物理的に一緒にいるような感覚を生み出すことが可能だ。スペースでは気が散るものを取り除き、参加者の集中や没入感を高める効果も期待できるという。

物理的に一緒にいるような感覚を生み出すことが可能

 また、ゲームが内蔵されており、「マシュマロ焼き」、「お手玉」、「アイスブレーククエスチョン」などで親交を深められる。

マシュマロ焼き

 さらに、スペースでイベントを開くこともでき、特定のビジネスニーズに合わせてノーコードエディターを使用したスペースのカスタマイズが可能。「Unity」を使用して独自のスペースを作成することもできる。

ノーコードエディターを使用したスペースの作成
「Unity」を使用したスペースの作成

 「Microsoft Mesh」のパブリックプレビューを利用するには「Teams Essentials」、「Microsoft 365 Business Basic」、「Microsoft 365 Business Standard」、「Microsoft 365 Business Premium」、「Microsoft 365 E3/E5」、「Office 365 E1/E3/E5」のうちいずれかのライセンスが必要。まずビジネス向け「Microsoft Teams」無料版(クラシック)で利用できるようになり、その後新しい「Teams」でも利用できるようになる予定。

 PC向けは「Microsoft Store」から、「Meta Quest」デバイス向けは「App Lab」からダウンロードできる「Mesh」アプリでスペースをカスタマイズできる。なお、スペースのカスタマイズには「Teams Premium」ライセンスが必要。