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新しい「Microsoft Teams」アプリが正式版に ~速度は2倍でメモリ使用量は1/2

「React」「WebView2」でゼロから再構築

新しい「Microsoft Teams」アプリが一般提供

 米Microsoftは10月5日(現地時間)、新しい「Microsoft Teams」アプリ(Windows/Mac)の一般提供を開始した。今年3月からプレビュー公開されていたが、ようやく正式版となった。同日より教育機関向けもリリースされるほか、仮想デスクトップインフラ(VDI)および政府クラウドの顧客(GCC、GCC-H、DoD)向けにもパブリックプレビューが開始される。

 新しい「Teams」アプリは、「React」フレームワークでゼロから再構築。アプリのホストとして「WebView2」コンポーネントを用いることで「Microsoft Edge」とリソースを共有するようになったこともあり、従来の「Teams」に比べてメモリとディスクの使用量が最大で50%削減されているという。アプリのロード、ミーティングへの参加、チャットやチャネルの切り替えなども平均で2倍速くなった。

 また、ユーザーインターフェイスも見直され、シンプルになった。旧版よりも少ないクリック数でより多くのことが行える。そのほかにもカスタマイズ性の向上、キーボードショートカットやスクリーンリーダーといったアクセシビリティ関連の強化、マルチテナントやマルチアカウントへの対応、VDI環境への最適化なども行われている。AI機能「Copilot」の統合も予定されており、今後の改善にも目が離せない。

AI機能「Copilot」統合の基盤としても期待される新しい「Teams」アプリ

 新版へのアップグレードは今後数カ月をかけて自動で実施されるため、エンドユーザーは何もしなくてもよい。クラシックアプリ(旧版)の左上にあるトグルを切り替えて手動で移行することも可能。

 なお、新版が一般提供へ移行したことに伴い、旧版への機能追加および強化は打ち切られるとのこと。