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ストレージの肥やしになっているWindows 11の不要アプリを除去「Bloatynosy」v1.2

OSの気に入らない機能も一掃できるオープンソース「デブローター」の決定版

「Bloatynosy」v1.2

 Windows 11のカスタマイズツール「Bloatynosy」v1.2が、12月5日(日本時間)に公開された。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「MIT license」。現在、リリースページから無償でダウンロードできる。

 「Bloatynosy」は、「ブローティ」(Bloaty)または「ノージー」(Nosy)なWindows 11同梱アプリを削除するツール。ブロートとは「膨らむ」「肥大」などを意味し、PCの文脈では“ローカルストレージを消費するにもかかわらずたいして使われない・役に立たないアプリ”を指す(ブロートウェア)。一方のノージーは「詮索好き」「おせっかい」といった意味で、やはり不要であったり、個人情報を得ることが目的であったりするアプリに冠せられる。

 Windows 11に含まれるそうしたアプリを一掃する「デブローター」として支持されているが本ソフトだ。最近ようやくv1.0がリリースされ、v1.2のリリースを機に名前を「BloatyNosy」から「Bloatynosy」へと改めている(途中の大文字の「N」が小文字になった)。

 本ソフトの機能は、以下の3つだ。

  • OS機能を無効化・カスタマイズする。不要な同梱アプリを削除する
  • Get started:Windows 11の機能をステップバイステップで案内・カスタマイズ
  • Install packages:有名なアプリをインストール
メインを除く2機能は右上のプルダウンメニューで切り替える仕組み
「Get started」画面
「Install packages」画面

 メインとなるOS機能のカスタマイズは、画面左側のツリービューで目的のものにチェックを入れ、画面下部中央の[Apply](適用)ボタンを押すだけで行える。[Restore](復元)ボタンを押せば、簡単に復旧できる。不要な同梱アプリを削除するには、[Search and remove pre-installed bloatware apps automatically]という項目にチェックを入れて[Apply]ボタンを押せばよい。

 本ソフトには多くのカスタマイズ項目があるが、よくわからない場合は画面左下の[Analyze]ボタンを押すとよいだろう。システムをチェックして、推奨の設定項目を提示してくれる。よく内容を確認して、問題がなければ適用しよう。

システムをチェックして、推奨の設定項目を提示してくれる

 最新版は設定項目が見直され、既存オプションの改廃と整理が行われたほか、「Copilot in Windows」(Windows Copilot)を無効化するといった新しいオプションが導入された。内部コードもよりクリーンで信頼性が高いものになり、パフォーマンスが向上しているとのこと(実行ファイルのサイズ10%削減、メモリ使用量40%減少)。ユーザーインターフェイスもWindows 11のスタイルを取り入れたものへと改良された。

 残念ながら削除されてしまった機能もいくつかあるが、今後も「Reddit」や「GitHub」に寄せられた意見を取り入れながら改善していくとしている。

ソフトウェア情報

「Bloatynosy」
【著作権者】
Builtbybel 氏
【対応OS】
Windows 11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.2(23/12/05)