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Microsoft、「Copilot Dashboard」を一般提供 ~組織へAIを導入した影響を把握

「Copilot for Microsoft 365」ユーザーであれば追加費用は不要

「Microsoft Copilot Dashboard」

 米Microsoftは3月27日(現地時間)、「Microsoft Copilot Dashboard」の一般提供を開始した。組織へ生成AI「Copilot for Microsoft 365」を導入したことによる影響や成果を把握することができる。

 「Copilot Dashboard」は、昨年開催された「Microsoft Ignite 2023」で発表されたデータダッシュボード機能。働き方を分析して従業員の生産性とウェルビーイングを向上させるソリューション「Viva Insights」の一機能として提供されており、組織に導入された生成AIがどのように使われているかをビジュアルに分析できる。

 「Copilot Dashboard」を利用するには、「Viva Insights」のWebページへ直接アクセスするか、「Viva Insights」のTeamsアプリを開き、ナビゲーションメニューから「Copilot Dashboard」へアクセスする。「Viva Insights」自身は有料だが、「Copilot for Microsoft 365」の顧客ならば期間限定で追加費用なしで「Copilot Dashboard」を利用可能。さらに、2024年第3四半期より「Copilot Dashboard」はすべての「Copilot for Microsoft 365」へ無料で開放される。つまり、「Copilot Dashboard」の利用に有償の「Viva Insights」ライセンスは不要だ。

 「Copilot Dashboard」で提供される機能は以下の通りだ。

  • 準備状況画面で「Copilot」の技術的な適格性、ライセンス、アクティベーションのステータスを確認。「Copilot」が利用できる「Microsoft 365」アプリのユーザー数も確認可能で、「Copilot」導入の恩恵を受けられるユーザーを把握できる
  • 導入状況画面でどのアプリで、どのような方法で、何人により「Copilot」が用いられているかを把握
  • 影響画面で「Copilot」導入の成果を確認。「Copilot」がユーザーを支援した時間が表示される。会議、メール、チャット、文書、検索など、一般的な職場活動での「Copilot」のアクションと行動の変化の概要を確認
  • カスタムレポート:「Copilot」展開による投資収益率といった、ユーザー組織が知りたい情報をまとめる
  • 学習画面でAI利用のベストプラクティスなどをまとめたライブラリを提供

 そのほかにも、「Copilot」を利用するユーザーとそうでないユーザーの比較などもチェック可能。近日中に「Copilot」の導入前と導入後の傾向を比較する機能も導入されるという。