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モダンな高機能ファイラー「Files」v3.5、デザインとマルチタスクを熟成
画像、ビデオ、「OneDrive」同期ファイル、バッチファイルの扱いも改善
2024年6月25日 15:41
モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が6月24日(日本時間)、v3.5へとアップデートされた。デザインのリフレッシュ、ネットワークドライブの新ウィジェット、デュアルペインの強化によるマルチタスクの改善などが含まれている。
「Files」は、Windows 11のデザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。美しいデザインもさることながら、なぜか本家にはない[送る]コマンドを備えていたり、「Git」を統合するなど、OS標準の「エクスプローラー」にはない機能を積極的に採用しているのが魅力だ。開発プロジェクトは「GitHub」でホストされており、ライセンスは「MIT」。対応OSは「Windows 10 バージョン 20H1」以降。
今回のアップデートではツールバー、コンテンツエリア、プレビューペインなど、これまで角丸が適用されていなかったユーザーインターフェイス部品の角が落とされ、視覚的な統一性が向上した。ホーム画面では、新たにネットワークロケーションウィジェットが追加された。ネットワークドライブやネットワークデバイスをホーム画面に表示しておける。
また、デュアルペインモードではアクティブペインの影がより濃くなり、ペインの間隔も調整された。これによりアクティブなペインがより目立つようになり、使いやすくなっている。デュアルペインモードはこれまで右ペインしか閉じることができなかったが、左ペインを閉じる機能が追加されたのもうれしい改善といえる。
そのほかにも、画像ファイルにカーソルを移動させるとツールチップに寸法が表示され、縦横のサイズを一目で把握できるようになった。「OneDrive」の同期ステータスも、ファイルのツールチップで確認可能だ。
さらに、複数の動画ファイルを選択すると、詳細ペインに合計の再生時間が表示されるようになった。バッチファイル(.bat)を選択すればツールバーに「メモ帳」で編集するオプションが表示され、わざわざコンテキストメニューを開かなくても内容を編集可能。
なお、本バージョンでは「Sentry」の導入でクラッシュレポートをより詳細に分析できるようになっているとのこと。ユーザーサイドもテレメトリの送信へ積極的に協力し、開発チームを助けたいところだ。
「Files」開発チームは今後、アプリのリソースを合理化する取り組みを進めるとのこと。Microsoftが現在取り組んでいるという「Windows App SDK」のネイティブ「AoT」対応が実現すれば、「Files」にも少なからぬ恩恵があると見込まれており、さらなる高速化にも期待したい。
ソフトウェア情報
- 「Files」
- 【著作権者】
- Files Community
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
- 【バージョン】
- 3.5(24/06/24)