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エルフがサンタクロースに関する質問に回答 ~NORADのサンタ追跡サイトに新機能

北米航空宇宙防衛司令部は今年もレーダー・人工衛星・戦闘機でサンタの動向を監視

Microsoft、「NORAD Santa Tracker」の新機能Radar the Elfを発表

 北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command:NORAD)によるサンタクロース追跡サイト「NORAD Santa Tracker」を支援する米Microsoftは12月20日(現地時間)、「NORAD Santa Tracker」の新機能を発表した。Web上で、Radar the Elf(レーダー・ザ・エルフ)と名付けられたAI搭載の質疑応答エルフに、サンタ関連の質問へ回答してもらうことが可能になっている。

 NORADは米国とカナダの航空宇宙警告、航空宇宙コントロール、海上警告を担う軍事組織。航空宇宙警告では、宇宙の人工物を見つけ、また飛行機やミサイル、宇宙船による攻撃に備えて常時警戒をしている。

 NORADによるサンタの追跡は、1955年に公になった。新聞広告でサンタの電話番号として掲載された電話番号が、誤ってNORADの前身であるCONAD(大陸防空司令部)の電話番号だったため、子どもが誤って電話をかけ、CONADがサンタの現在位置を子どもに教えたことが始まりとされる。

 以来、CONADは毎年サンタの居場所を発表するようになり、組織がNORADに改変されても脈々と伝統は続いた。今ではレーダー・人工衛星・戦闘機を駆使してサンタを追跡し、その結果はWebサイト「NORAD Santa Tracker」で報告されるようになっている。

 今回搭載されたレーダー・ザ・エルフは、「NORAD Santa Tracker」の画面左下に追加されたレーダースコープをクリックすると表示されるポップアップから利用可能。133の言語に対応しており、サンタやNORADに関する質問に回答できるという。ただし、編集部で会話した限り、あまり多くの知識を持っているわけではないようた。

レーダースコープからのポップアップでサンタやNORADに関するチャットが可能
あまり詳しいことはわからない模様
「NORAD Santa Tracker」のサイトではクリスマスらしいゲームを遊べる