Windows Insider Preview

月間14億台以上が稼働するWindows 11の電力消費を抑えてSDGsを実現しよう

バッテリーの持続時間延長も期待できる

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。内容は随時アップデートされます。

 ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「エネルギーに関する推奨事項」(Energy Recommendations)セクション

 Microsoftによると、アクティブなWindowsデバイスは月間14億台以上にも上るという(参考記事)。当然その消費電力は合わせれば相当なもので、少しでも電力効率を改善できれば、その見返りは大きい。

 そこでMicrosoftはWindowsで電力消費量を削減するためにさまざまな取り組みを行っているが、その一環としてテスト中なのが「設定」画面の[システム]-[電源とバッテリー]セクションへ新たに追加されたページ「エネルギーに関する推奨事項」(Energy Recommendations)だ。

[システム]-[電源とバッテリー]セクションからアクセス可能。達成率を示すプログレスバーも表示される

 [エネルギーに関する推奨事項]セクションは、デバイスの利用状況や設定をチェックし、節電の余地があれば関連するオプションを有効化するよう提案する機能。執筆時現在(2022年11月)、以下の5ないし6つのチェック項目が用意されている。

  • 最大エネルギー効率を限のための電源モードを設定する(原文ママ)
  • ダークモードを有効にする(※この項目がないデバイスもある)
  • 3分後にデバイスをスリープ状態にする
  • 3分後に画面をオフにする
  • スクリーンセーバーをオフにする
  • 画面オフ時に USB デバイスを停止してバッテリーの節約に役立てる

 まとめて有効化したい場合は、画面右上の[すべて適用](Apply all)ボタンを押すとよい。

電源モードを「おすすめ」にするとバッテリー消費量を抑えられる
デバイスによってチェック項目の数が異なることがある。今後の拡充にも期待したい

 これらの節電機能は、デバイスの利用形態によっては有効化しない方がよいものもある。たとえばモニターをつながず、「リモート デスクトップ接続」経由で利用している場合は、デバイスをスリープ状態にすると呼び出しに応じることができなくなるだろう。画面オフ時にUSBデバイスを停止すると、デバイスによっては不便になることもあるかもしれない。

 しかし、意図せず電力を消費する設定になっているならば、この機能でそれに気付くことができる。無理のない範囲で「持続可能な開発目標」(SDGs)に協力したいものだ。

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