Windows Insider Preview

「タスク マネージャー」のCPU使用率、算出方法が変更へ ~Beta/Devチャネルでテスト開始

後方互換性維持のための新オプションが導入

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「タスク マネージャー」のCPU使用率、算出方法が変更へ。後方互換性維持のための新オプションが導入

 米国時間2月28日にBeta/Devチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview Build 26120.3360」(KB5052090)では、「タスク マネージャー」に新しい機能が追加されているとのこと。段階的に提供範囲が拡大される。

 同社によると、「タスク マネージャー」におけるプロセス、パフォーマンス、およびユーザーページのCPU使用率を計算する方法が、業界標準ツールやサードパーティー製ツールに合わせた標準的な方法へ変更されるとのこと。その結果、すべてのページで一貫したCPUワークロードが表示されるようになるという。以前は[プロセス]ページと[詳細]ページで異なる値が表示されるといったことがあったようだ。

 この変更の結果、[詳細]ページにはこれまで表示されていたCPU使用率と異なる算出方法の値が表示されるようになる。これまで[プロセス]ページで表示されていたCPU使用率は、このビルドで新設された[CPU utility]という項目で確認可能。ただしこの項目は後方互換性のために用意されており、既定では無効になっている。

 有効化するには、リストビューのヘッダーを右クリックして[列の選択]メニューを開き、[CPU utility]項目を有効化すればよい。

[列の選択]メニュー
新設の「CPU utility」という項目を[列の選択]メニューで選ぶ

 ちなみに、[列の選択]メニューからは、初期状態では見ることのできない、以下のような項目を有効にすることができる。

  • CPU時間
  • メモリ使用量の詳細(ワーキングセット、ピーク ワーキングセット、ワーキングセット デルタ、アクティブなプライベート ワーキング セット、プライベート ワーキング セット、共有ワーキングセット)
  • ページファイルの情報
  • 基本優先度、ハンドル数、スレッド数
  • I/O情報(読み取り、書き込み、その他、読み取りバイト数、書き込みバイト数、その他のバイト数)
  • 管理者特権の有無、DPI対応、電源調整
  • GPUの情報(GPU使用率、メモリ使用量など)
  • 用いられているセキュリティ技術(データ実行防止、ハードウェアに強制されたスタック保護、拡張制御フローガード)