Blender ウォッチング
無料の3DCG統合環境「Blender 5.1」は痒い所に手が届くUI改善多数!
数値入力フィールドではIMEがOFFになり、[プリファレンス]画面の設定検索が可能に
2026年4月14日 14:24
本連載では、無料の高機能3Dモデリングツール「Blender」の使い方や関連情報を幅広くお伝えします。
3月17日(中央ヨーロッパ時間)、「Blender 5.1」が公式リリースされました。
本リリースはメジャーアップデートの後であるためか、新機能の追加や変更が減った代わりに、細かな修正や改善が多数あります。
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今回はユーザーインターフェイスやその他の機能の改善や変更をご紹介します。
ユーザーインターフェイスの新機能と変更
v5.1にもユーザーインターフェイスの改善が多数行われており、筆者の気になった物を中心にご紹介していきます。
数値入力フィールドでのIMEがOFFに
[位置]プロパティなどの数値入力フィールドでIMEが強制的にOFFになるように。テンキーで入力すれば半角にはなるのですが、ノートPCやテンキーレスのキーボードユーザーには嬉しい変更ではないでしょうか。

プリファレンス検索
[プリファレンス]画面に検索機能が付きました! もちろん日本語UIにも対応しています。

「Blender」バイナリ間のノードのコピー&ペースト
起動中の複数の「Blender」間で、オブジェクトのコピー&ペーストはすでにできるのですが、v5.1の間では「ノード」も可能になりました。
もし元blendファイルでパックされている画像データを使用した[画像テクスチャ]ノードを貼り付けた場合、貼り付け先のblendファイルにもその画像データがアペンド・パックされます。
各ノードエディターで共通のノードであれば、違うタイプでも貼り付け可能らしいのですが、[レンガテクスチャ]ノードはシェーダーノードからジオメトリノードに貼り付けできたものの、[画像テクスチャ]ノードは残念ながら失敗しました。

四分割ビューのリサイズ
モデルの前・左・上から表示できる「四分割ビュー」([ビュー]-[エリア]-[四分割表示])の分割ラインの交差している部分をドラッグすることで、分割位置を変更できます。

[ノードを交換]オペレーターの改善
[ノードを交換]([Shift]+[S]キー)で、データタイプの参照を維持してくれるようになりました。
例えば、画像をノードエディターにドラッグ&ドロップした場合、通常は[画像テクスチャ]ノードになりますが、これを「ワールド」用に[環境テクスチャ]ノードに変更しても、画像の指定はそのまま維持されるので便利です。
同様に[バンドル分離]ノードと[バンドル合成]ノードを切り替えてもソケットを維持してくれたり、ゾーンの切り替え時にもできるだけソケットを維持してくれるようになりました。

スカルプトのマスクが簡単に
スカルプトモード中のマスクが、[Alt]+左クリックで簡単に作成できるようになりました。[Ctrl]+[Alt]+左クリックでマスク消しゴムになります。

コンポジターの変更
コンポジターも割と大きな変更点があります。
デフォルトワークスペースの変更
コンポジターのデフォルトワークスペースがさらに変更され、ノードツリーの背景にプレビューを表示するスタイルから、ノードエディター上部に画像エディターが表示されるレイアウトに変更されました。
ミックスブレンドモードの変更
ミックスブレンドモードで、アルファ値もミックスされるようになりました。従来は最初の画像入力のアルファがそのまま反映されていました。
この変更により、コンポジター、ジオメトリノード、テクスチャノードが影響を受けますが、以前のバージョンのblendファイルの読み込み時に、対象のノードツリーにはバージョニング用のノードが追加されます。

VRアドオンのテレポート機能の改善
VRには「VR酔い」という問題があります。そのため多くのVRアプリケーションでは対策の1つとして、手から発射された放物線で指定した場所に移動する「テレポート移動」を実装しています。
v5.1ではこの機能が市販のVRアプリケーションとほぼ同等になりました。3Dビューポートの「グリッド平面」を含む、平面とある程度の角度の坂にテレポートでき、縦の面は通り抜けできないようになっています。
ちなみにMeta Questの場合、OpenXRのAPIが「SteamVR」でないとワープ先の地面にめり込んでしまうので注意が必要です。
他にも3DCG用API「Vulkan」バックエンドでのパフォーマンス向上や、Meta社の「Meta XR Simulator」によるmacOSでのVR利用が可能になるなどの改善も行われています。
終わりに
他にも「面の中心」スナップや、音声ストリップの新しいモディファイアー、アニメーションカーブを非破壊でスムーズにするモディファイアーなど、まだまだ改善点が多数あります。
「Blender 5.1」リリースノートの日本語訳もチェックしてみてください。
























