いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel効率化】日時の入力や桁区切りの設定を一瞬で! エクセルで作業がサクサク進むショートカットキー5選

業務でよく使うショートカットキーを覚えよう

 日々の業務でExcelを使う際に、ショートカットキーを使って作業していますか? ショートカットキーを使うと、キーボードから手を放してマウスに持ち替える手間がなくなるので、作業が中断されることなくスムーズに進みます。

 この連載でも以前の記事で、Excelで使える便利なショートカットキーを紹介しました。今回は、さらにプラスして5つのショートカットキーを紹介します。

 ショートカットキーはすべて知っている必要はありません。自分の業務でよく使うものだけを覚えて、作業効率アップに役立ててくださいね。

(1)今日の日付、現在の時刻を入力する([Ctrl]+[;]、[Ctrl]+[:])

 Excelで作成した資料に、今日の日付を入力したい時はありませんか。そんな時は、[Ctrl]+[;]キーを押すと今日の日付が自動的に入力されるので、大変便利です。

 「売上報告書」に今日の日付を入力してみましょう。今日の日付を入力したいセル(ここではセルH1)(①)を選択した状態で、[Ctrl]+[;]キーを押します(②)。

 すると、自動的に今日の日付(ここでは、記事掲載日の2018/3/7)(③)が自動的に入力されます。

 手入力する労力も不要ですし、カレンダーで『今日は何日だっけ?』と日付を確認する手間も省けますね。

 なお、[Ctrl]+[:]キーを押すと現在の時刻が自動的に入力されます(④)。これもセットで覚えておくと使い勝手がよいでしょう。

(2)右クリックメニューを表示する([Shift]+[F10])

 右クリックして表示されるメニュー(コンテキストメニュー)から操作を選んで実行することって案外ありませんか。毎回、キーボードから手を放して、マウスに持ち替えるのは面倒ですよね。

 右クリックメニューをよく使う人は、[Shift]+[F10]キーを覚えておくことをおすすめします。

 例として、右クリックメニューから列を挿入する操作を見てみましょう。「受講者名簿」のD列(「講座名」列)の左側に、新しい列を挿入する場合を考えてみます(①)。

 まず、D列のいずれかのセル(ここでは、セルD3)を選択した状態で、[Shift]+[F10]キーを押します(②)。

 右クリックメニューが表示されるので、[挿入]のアクセスキーである[I]キーを押します。アクセスキーとは、メニューの後ろに括弧でくくられているアルファベットのことです。[挿入](③)が選択された状態になるので[Enter]キーを押します。

 [セルの挿入]ダイアログボックスが表示されます。今度は[列全体]のアクセスキーである[C]キーを押して選択し(④)、[Enter]キーを押します。

 「講座名」列の左側に新しい列が挿入されましたね(⑤)。

 マウスを使って行っていた操作をすべてキーボードのみでできるので、一連の動作をスムーズに行えますね。右クリックメニューをよく使う人は、覚えておくと便利ですよ。

(3)桁区切りを設定する([Ctrl]+[Shift]+[!])

 数値を扱う際に、桁区切りのカンマを入れて表示することはよくありますよね。このような時には、[ホーム]タブ(①)→[桁区切りスタイル](②)をクリックして桁区切りを設定している読者は多いと思います。

 この操作は、ショートカットキーを使って行うこともできます。「売上報告書」の桁区切りを設定したいセル範囲を選択した状態で(③)、[Ctrl]+[Shift]+[!(1)]キーを押します(④)。

 数値が桁区切りのカンマ付きで表示されましたね(⑤)。

(4)フィルターボタンを設定する([Ctrl]+[Shift]+[L])

 大量のデータが入力された大きな表で、データを特定の条件で絞り込みたい時に、オートフィルターはとても便利な機能ですよね。このオートフィルター機能の設定/解除を行うショートカットキーもあります。

 「顧客別売上表」の表内のいずれかのセル(ここでは、セルB10)を選択した状態で[Ctrl]+[Shift]+[L]キーを押します(①)。

 フィルターボタンが表示されました(②)。

 もう一度[Ctrl]+[Shift]+[L]キーを押すと、簡単に解除することもできますよ。

(5)データが入力されているセル範囲を選択する([Ctrl]+[Shift]+[*])

 大きな表での作業中に、セル範囲を選択する操作は案外厄介ですよね。マウス操作を誤って、対象以外のセルを選択してしまい、イライラしたことはありませんか。

 一画面に入りきらない大きな表で、データが入力されているセル範囲をすべて選択したい場合は、[Ctrl]+[Shift]+[*]キーを使うことをおすすめします。

 「顧客別売上表」の表内のいずれかのセル(ここでは、セルB11)を選択した状態で[Ctrl]+[Shift]+[*]キーを押します。

 すると、画面に入り切らなかった行まで、データが入力されているセル範囲はすべて選択されます(②)。

 マウスでドラッグする必要がないので、マウス操作を誤った時のイライラら解放されますよ。

 なおテンキーの[*]キーを使う場合は、[Shift]は押す必要ありません。

ショートカットキーを使いこなすことが効率アップの鍵

 以前の記事に引き続き、今回は、Excelで使える便利なショートカットキーをさらに5つ紹介しました。

 自分の業務でよく使いそうなショートカットキーは、ぜひ覚えて使いこなしてみてくださいね。きっと、今よりもっと効率的に業務を進められるはずです!

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