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「LibreOffice」がストアに登場 ~ただし、開発元のDocument Foundationは関与を否定
非公式版は価格は2.99米ドル。公式版は無償でダウンロード可能
2018年7月24日 07:00
オープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice」が、7月9日から“Microsoft Store”で公開されていることが明らかになった。ただし、開発元のThe Document Foundationは関与を否定している。
We have been made aware of an unofficial version of#LibreOfficeon the@MicrosoftStore. This is not official or created by us, and the money is not collected by us, so the app's page is misleading. LibreOffice can be downloaded for free (at no cost) fromhttps://t.co/O6fjqtWQtA
— Document Foundation (@tdforg)2018年7月23日
ストアに掲載された「LibreOffice」は、プライバシーポリシーなどのリンクこそ公式サイト“libreoffice.org”へ設定されているものの、公開元は“The Document Foundation”ではなく、“.net”となっている。また、価格が2.99米ドルに設定されている(無償での試用期間付き。現在、日本からは購入できない模様)が、The Document Foundationによると収益の徴収は行っていないという。公式の「LibreOffice」は現在、公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
近ごろはWin32/WPFで開発された有名ソフトのストアアプリ化が進んでいるが、なかにはこうした不審なケースも見受けられるようだ。開発元からストアアプリをリリースしたという発表がない場合は、ストアからのインストールを控えた方がよいだろう。
なお、開発元が公式にストアで公開したデスクトップアプリで、主だったものを以下に挙げておく。参考にしていただければ幸いだ。
- フォトレタッチソフト「Adobe Photoshop Elements 15」
- サウンド共有サービス「SoundCloud」(ベータ版)
- 定額制音楽配信サービス「Amazon Music」
- メディアプレイヤー「iTunes」
- テキストエディター「秀丸エディタ」
- テキストエディター「EmEditor」
- ペイントソフト「paint.net」
- メモツール「Evernote for Windows」
- ペイントソフト「Pixia」
- 定額制音楽配信サービス「Spotify」
- ペイントソフト「Krita」
- ドローソフト「Inkscape」、ビジネスチャットサービス「Slack」
- 麻雀ソフト「Maru-Jan」
- Twitterクライアント「Tweeten」
- ディスクベンチマークソフト「CrystalDiskMark」
- FTPクライアントソフト「Cyberduck」
- 開発環境「Small Basic」
- デバッガー「WinDbg」