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「Windows 10 19H2」の更新が“Slow”リングに ~Build 18362.10012/10013が公開

タスクバーのカレンダーから直接予定を登録。通知回りも大幅に改善

「Windows 10 19H2」Build 18362.10012とBuild 18362.10013がリリース

 米Microsoftは8月8日(現地時間)、「Windows 10 19H2」Build 18362.10012とBuild 18362.10013を“Windows Insider Program”の“Slow”リングで公開した。「Windows 10 19H2」は、今秋正式リリースされる予定の次期“機能アップデート”(年2回実施される大型アップデート)。従来の“Windows Insider”ビルドとは異なり、累積的更新プログラム(以前に配布された修正も含んだパッチ)としての提供となる。

 本ビルドでは、先日リリースされた累積的更新プログラム「KB4505903」での改善に加え、いくつかの新機能が追加された。

 1つ目は、タスクバーのカレンダーポップアップから直接スケジュールを登録できるようになったこと。日付をクリックするとテキストボックスが現れ、その場で予定を追加できるようになった。これは「Windows 10 20H1」でテストされていた機能で、わざわざ「カレンダー」アプリを起動しなくてもよい手軽さが魅力だ。

 次に、トーストやバナーの設定画面がアップデートされた。「設定」アプリの[システム]-[通知とアクション]セクションに設定後のユーザーインターフェイスがどうなるかがわかりやすいようビジュアルイメージが追加されたほか、[送信元ごとの通知の受信設定]欄はアプリを単に名前順で並べるのではなく、デフォルトで最近通知を送信したアプリ順にソートされるようになった。

 また、通知の管理も改善。トーストに表示されるギアアイコンなどから通知の頻度を手軽にコントロールできるようになったほか、“アクション センター”上部に[通知の管理]リンクを追加し、通知設定へのアクセスを改善するなどの変更が加えられている。

「設定」アプリの[システム]-[通知とアクション]セクションにビジュアルイメージを追加。“アクション センター”にもさまざまな改善を導入
[送信元ごとの通知の受信設定]欄はデフォルトで“最新”順のソートに

 なお、上記の変更が初期状態で有効化されるのは“Build 18362.10013”だけだ。“Slow”リングではよりよいフィードバックを得るために、新機能を有効化したビルドとそうでないビルドの両方が配信されている。今回のフライトでは“Build 18362.10005”ユーザーには“Build 18362.10012”が、“Build 18362.10006”ユーザーには“Build 18362.10013”が導入されているという。