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「Visual Studio」がARM64へネイティブ対応へ ~近々プレビュー版がリリース

開発端末「Project Volterra」でハード・ソフト両面でARM64普及を支援

「Visual Studio」がARM64へネイティブ対応へ

 米Microsoftは5月24日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「Build 2022」で、ARM64環境のWindows 11でネイティブ動作する「Visual Studio」を発表した。今後数週間のうちに、実際に動作するプレビュー版「Visual Studio」がリリースされるという。

ARM64環境でネイティブ動作する「Visual Studio」のデモ

 「Visual Studio 2022」で待望の64bit化(x64)を果たした「Visual Studio」だが、ARM64環境への対応は後回しになっている格好だ。しかし、「Build 2022」ではARM64開発向けの小型デスクトップPC「Project Volterra」を発表するなど、ハード・ソフト両面でARM64対応に本腰を入れることを表明している。

ARM64開発向けの小型デスクトップPC「Project Volterra」

 ARM64デバイスは電力効率がよくバッテリーの持ちがよい点、モバイル接続が可能でスタンバイ運用が可能な点(Always Connected PC)で一般のIntelデバイス(x86/x64)に比べ優れているが、まだ十分に普及しているとは言えないのが実情だ。とくにCPUパワーで劣る分、快適に利用するにはARM64でネイティブ動作するアプリの拡充は急務で、今回の発表が「Windows on Arm」の起爆剤になることを期待したい。