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重い「Excel」ファイルから不要データを削除して軽く ~MicrosoftがWeb版に新機能

将来的にはWindows/Macへの展開も

Microsoft、「Excel」の新機能「パフォーマンスの確認」(Check Performance)を発表

 米Microsoftは9月22日(現地時間)、「Microsoft Excel」の新機能「パフォーマンスの確認」(Check Performance)を発表した。ファイルサイズが肥大化してワークブックの動作が重い場合に、ファイルを診断して不要なデータを取り除き、最適化することができる。

 「Excel」でデータを編集していると、時間が経つにつれて余計なデータが含まれてしまうことがある。たとえばデータに書式を設定したあと、データだけを削除してしまい、書式が残されてしまうケースだ。少しならば影響はごくわずかだが、同じワークシートを何年も使い続けるうちにそうした不要なデータがたまっていき、見た目や機能面で何の役にも立っていないにもかかわらず、ファイルサイズやパフォーマンスに悪影響を及ぼすようになる。

 そうしたケースで役立つのが、今回導入された「Excel」の新機能「パフォーマンスの確認」だ。無駄な書式でサイズが膨れ上がったワークシートがあると、「Excel」が黄色い警告バーを表示する。案内に従って専用のサイドパネル(ブックのパフォーマンス)へアクセスすると、各シートの不要データを診断し、簡単に削除できる。このサイドパネルは、リボンの[校閲]タブからも利用可能。

無駄な書式でサイズが膨れ上がったワークシートがあると、「Excel」が黄色い警告バーを表示

 この最適化機能が削除するのは、書式に関するデータのみ。そのため、ワークシートの機能にはなんら影響を及ぼさない。しかし、見た目に影響が出ることも考えられるため、自動での最適化は行わず、警告バーによる通知に留めているという。

シートに含まれる不要なデータをチェック
シートの最適化を行った様子

 「パフォーマンスの確認」機能は現在、Web版の「Excel」で利用可能(「Microsoft 365」のサブスクリプションを購読しているユーザーのみ)。今後はWindows/Macへの展開に加え、書式以外の削除も行えるように改善を進めていくとのこと。